そら、約5億円調達──帯広市場との提携強化で“十勝から日本の地方創生”に挑む

そら、約5億円調達──帯広市場との提携強化で“十勝から日本の地方創生”に挑む

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十勝地域の地方創生・地域共創事業を展開する株式会社そらは、帯広地方卸売市場を引受先とする第三者割当増資により4億9998万円の資金調達を実施した。

そらは2020年4月に十勝地域で設立された企業で、地域創生と地域共創に重点を置いた事業展開を行っている。事業の柱として、飲食、ホテル、百貨店、不動産、寄付を含む資金循環、起業支援とネットワーク形成など多様な分野に及ぶ活動を展開。十勝に人や資本を呼び込み、雇用創出や地域経済の活性化を目指し、実際にフェーリエンドルフやふく井ホテルの事業承継、藤丸の再建・運営、他自治体や団体との広域連携など、多面的な地域の課題解決に取り組んできた。地域の持続可能な発展をビジョンに掲げ、社会・経済両面での価値創造を推進している。

代表取締役CEOは米田健史氏。野村證券で新卒採用業務や労働組合執行委員長を務めるなど、金融業界で経験を積んできた。同じ金融機関出身のメンバーらとともに、十勝地域の中長期的な持続性と課題解決に自ら取り組むために2020年4月にそらを設立した。

帯広市を中心とした十勝地域では、農畜産業が基幹産業として経済の中心的役割を果たしている。帯広市の人口は約16万人。北海道でも有数の生産地となっている。一方、地域経済は景気持ち直しの流れにあるものの、個人消費や生産活動には一部に弱さもみられる。今後は人口減少や物価上昇等の構造的課題が懸念され、食料品製造業への依存が高い産業構造の多様化や地域資源を生かした新産業創出が重要とされる。

今回の増資は、112年の歴史を持つ帯広地方卸売市場との提携を通じて、両社のパートナーシップ強化・深化、並びに地域共創の取り組み加速を目的としている。そらグループは設立5年目を迎え、今後さらにスピードと規模感をもって当地域経済に貢献していく方針。今回の資金調達により、帯広地方卸売市場との連携を一層強化し、十勝エリアの共創推進や地域の持続的発展に寄与する事業を展開していく計画である。

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