【2024年12月更新】企業のEC構築を支援するスタートアップ4選

【2024年12月更新】企業のEC構築を支援するスタートアップ4選

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急拡大するEC市場への取り組み

デジタル技術の進展と消費者行動の変化により、電子商取引(EC)市場は急速に成長している。ECは、新型コロナウイルス下の巣ごもり消費で拡大した。令和5 3年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、24.8兆円(前年比9.23%増)に拡大しており、また、令和5年の日本国内のBtoB-EC市場規模は465.2兆円(前年比10.7%増)に増加している。前年と比べても日本国内のBtoC-EC及びBtoB-EC市場規模は、市場規模が拡大しつつある。

企業が自社のECサイトなどから、顧客に直接自社製品を販売するDtoCモデルを始めるケースも増えてきており、EC化を支援するサービスのニーズが高まっている。グローバル市場へのアプローチも活発化しており、越境EC(クロスボーダーEC)の市場が拡大しつつある。このトレンドは、デジタルトランスフォーメーションの加速と、消費者の利便性を重視する傾向を反映しており、今後もEC市場のさらなる成長が期待される。

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スタートアップ4選

株式会社ACROVE

企業HP:https://acrove.co.jp/

EC事業のコンサルティングサービスを提供している。 同社は、自社開発のEC最適化エンジン「ACROVE FORCE」を利用し、複数のECサイトで商品を販売する企業向けに、サイトごとの売上分析や販売方法の改善などを提案 。 また同社は、自社でもEC事業を運営するほか、Amazon・楽天・Yahooで商品を販売するEC事業の事業承継も行う。2024年12月時点で約170社以上の企業を支援し、平均で約300%の売上成長を実現している。

2023年3月から「ChatGPT-4」を活用した自動化ソリューションを提供している。複数のモールや、自社ECの売上・在庫管理をGoogleスプレッドシートでの自動集計で、複雑化されたデータ収集の工数を削減し、効率的なEC業務の実現が可能になった。

2024年9月には、シリーズCラウンドにてブーストキャピタル、Global Catalyst Partners Japan、ごうぎんキャピタル、愛知キャピタルを引受先とした第三者割当増資、及びみずほキャピタル、愛知キャピタルからの融資による、総額約20億円の資金調達を実施した。

株式会社Kiva

企業HP:https://kiva.co.jp/

ECサイト向け商品の保証・延長保証サービスAPI「proteger」を開発・運営する企業。protegerは、Shopify、Makeshop、futureshopなどのECプラットフォームで販売する商品に保証・延長保証サービスを提供できるAPI。保証に必要な契約はKivaが保険会社と交わしているため、EC事業者はprotegerを導入すれば、企業の規模に関わらず商品に延長保証を付けることができる。保証料はEC事業者に分配されるので、商品以外の新たな収入源としても期待される。

2022年12月にはシリーズAラウンドにて、SBIインベストメント、ココナラスキルパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Arbor Ventures、メディアジーン、ALL STAR SAAS FUND、New Commerce Ventures、Plug and Play Japanなどを引受先とした総額4.5億円の資金調達を実施。2024年11月には、ECサイト構築サービス「SHOPLINE」とシステム提携を開始した。

株式会社SECAI MARCHE

企業HP:https://secai-marche.co.jp/

日本および東南アジアで生鮮食品のEC販売サービスを運営している。 受注から配送まで一連の業務を行うフルフィルメントサービスを提供しており、共同集配によりコストを抑えることで低価格を実現、少量多品種を取り扱っている。

2024年11月には、シリーズAラウンドにて三井住友海上キャピタルを引受先とした第三者割当増資、及び静岡銀行、北國銀行からの融資による、総額2億円の資金調達を実施した。

テープス株式会社

企業HP:https://teps.io/

EC業務に特化したノーコードツール「TePs(テープス)」を運営する企業。 「TePs」は、EC店舗を運営する担当者が、固有の機能を持つブロックを直感的に組み合わせることで、業務を自動化するツールをノーコードで作成できるクラウドサービス。同サービスは、処理を実行する条件を細かく設定できる機能や、さまざまなサービスとの連携機能を持つ。

2024年3月には、シリーズAラウンドにてNew Commerce Ventures、横浜キャピタルを引受先とした第三者割当増資、及び横浜銀行からの融資による総額1.3億円の資金調達を実施。2024年10月には、フューチャーショップが提供する SaaS 型 EC サイト構築プラットフォーム「futureshop」と連携し、futureshop の受注を取得する機能をリリースした。

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※経済産業省: 「令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

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