
2023年4月 KEPPLE Monthly Report - 国内スタートアップの資金調達トレンド
国内初の宇宙ビジネス上場、マッチングアプリ市場の再編が進む
マンスリーレポートでは、前月の日本のスタートアップ動向を振り返る。上場企業では、成長著しい企業が多いものの、日経平均などに比べて取り上げられる機会が少ない東証マザーズ/グロースに着目している。未上場企業では、大型の資金調達をピックアップする。
上場企業の動向
4月のマザーズ指数は、0.6%下落した。中国の景気回復期待などで上昇していたが、米国の地方銀行の預金流出に伴い、4月下旬には金融不安が再燃した。商社株を保有するウォーレン・バフェット氏が今後も日本株に積極的に投資する方針を示したことなどにより、日経平均は2.9%上昇したが、バフェット氏が好むようなバリュー株が相対的に少ないマザーズ指数にはその恩恵は
あまりなかったと考えられる。
東証グロースの主要銘柄の中では、大幅に上昇した銘柄が目立った。情報システム部門向けの作業自動化ツールを展開する企業を買収したフリーが15%、JTOWERが19%上昇した。一方、3月に大きく上昇していたANYCOLORは14%下落した。
次に前月の東証グロース構成銘柄の騰落率ランキングを見ていく。