国内外48社のスタートアップが登壇、Plug and Play Japan Summit - Summer/Fall 2022 Batch Tokyo が開催

国内外48社のスタートアップが登壇、Plug and Play Japan Summit - Summer/Fall 2022 Batch Tokyo が開催

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KEPPLE編集部

9月12・13日、Plug and Play Japan Summit - Summer/Fall 2022 Batch が開催された。

本イベントは、シリコンバレー発のアクセラレーター/ベンチャーキャピタルである Plag and Play の日本支社である Plug and Play Japan が運営するアクセラレータープログラムの集大成として行われ、約3ヶ月間のプログラムに参加したスタートアップ各社がピッチを行った。また、企業パートナーの最新の取り組みやゲストセッションなどが行われた。

Plug and Play Japan は、業界テーマごとのプログラムを年2回開催しており、Summer/Fall 2022 Batch では、7テーマ66社が採択された。今回の Summit は、東京・京都の2拠点で実施され、東京では Fintech / Insurtech / Mobility / Energy / Food & Beverage のテーマで、48社のスタートアップが登壇した。テーマごとにスタートアップが登壇した後、会場の参加者による投票が行われ、最も得票を集めたスタートアップ企業が「スタートアップアワード」として表彰された。

キーノートセッション

イベントは、キーノートセッションからスタートした。「スタートアップがグローバルを目指すべき理由とは」のテーマで行われたキーノートセッションには、米国のアクセラレータープログラム Y Combinator の Summer 2022 Batch に採択されたテイラー株式会社の柴田陽氏と、米国に拠点を設けてサービス展開を行っているコミューン株式会社の橋本翔太氏が登壇した。

セッションでは、スタートアップがグローバルを目指すべき理由とともに、米国を中心とした激しい競争環境など、その難易度の高さについても語られた。

柴田氏は「Day1から海外を視野に入れた活動をすべき。当初は現実味がないかもしれないが、バイリンガル(グローバル)なチームにする、Y Combinator や Plug and Play に応募することによって、やがて現実に変わっていく」と創業からグローバルを意識すべきと伝えた。

同じく、橋本氏も「途中からグローバルに変えることは大変。組織もプロダクトも最初からグローバルを目指すべき。マーケットを国内1億人とするか、世界70億人とするか、Day1からやっていくことが大事」と早いタイミングからグローバルを目指す重要性を語った。

Fintech

各プログラムの発表は、まずは Fintech プログラムからスタートした。

今回の Fintech プログラムに採択および登壇したスタートアップは以下のとおり。
株式会社テイラーワークス(コミュニティアプリ)
株式会社MEME(子ども向け金融教育サービス)
Quickwork Technologies Private Limited(エンタープライズiPaaS)
WED株式会社(レシート買取アプリ)
Sustineri株式会社(カーボンオフセットクラウド)
Equilibrium World Inc.(ESG等の指標評価・報告を自動化するプラットフォーム)
株式会社Yoii(レベニュー・ベースド・ファイナンス)
Levetty株式会社(セキュリティリスク診断・管理プラットフォーム)

また、Alumni Pitch として、以下の4社が登壇して、プログラム参加後の進捗を発表した。
株式会社Oshidori
株式会社GINKAN
株式会社ATTIVITA
Moxo Inc.

各社の登壇後には会場の参加者による投票が行われ、Fintech プログラムにおけるスタートアップアワードは、セキュリティリスク診断・管理プラットフォームを運営するLevetty株式会社が受賞した。

Insurtech

続いて、Insurtech プログラムの発表が行われた。

今回の Insurtech プログラムに採択および登壇したスタートアップは以下のとおり。
株式会社ACCELStars(睡眠の解明による新たな治療の創造)
株式会社CogSmar(頭部MRI画像解析による脳健康測定プログラム)
株式会社ninpath(不妊治療の治療記録・管理アプリ)
株式会社ORANGE kitchen(「行動変容」の知見を活かしてヘルスケア事業)
Elfie Pte. Ltd.(高血圧患者向けアプリ)
BABY JOB 株式会社(保育所おむつ定額サービス)
株式会社はなまる手帳(相続対策・終活のプラットフォーム)
株式会社I'mbesideyou(動画解析に基づくコミュニケーションサポートツール)
Trim株式会社(完全個室ナーシングルーム)

また、Alumni Pitch として、以下の3社が登壇して、プログラム参加後の進捗を発表した。
Protosure Inc.
株式会社Rehab for JAPAN
株式会社ステルラ

Insurtech プログラムでは、頭部MRI画像解析による脳健康測定プログラムを展開する株式会社CogSmarがスタートアップアワードを受賞し、初日は幕を閉じた。

Food & Beverage 

イベント2日目は、Food & Beverage プログラムからスタート。

Food & Beverage プログラムに採択および登壇したスタートアップは以下のとおり。
Tait Laboratories Inc.(蜜柑の皮を用いた消化改善する自然栄養製品)
Mi Terro Inc.(酪農廃棄物由来の素材)
Delivering Happiness Ltd.(サステナブルなワインボトル)
Imvela Corp.(微生物による天然の防腐剤)
Afineur Corp(食品の風味や栄養価を高めるための発酵技術)
Phaxtec, Inc.(サステナブルなPHAベースの材料開発)
Drinksachi Pte. Ltd.(食品生産の副産物を食材料に変換)
Reharvest Co.,Ltd(ビールとシッケの副産物を再利用した小麦粉代替製品)
Sincarne Lt(菌類由来の食品や材料)
B'ZEO(海藻を主体としたバイオマスを用いた食品包装)

今回から開催された Food & Beverage プログラム。初のスタートアップアワードを受賞したのは、蜜柑の皮を用いた消化改善する自然栄養製品を製造する Tait Laboratories Inc. だった。

Mobility

続いては、発表が行われたのは、 Mobility プログラム。

今回の Mobility プログラムに採択および登壇したスタートアップは以下のとおり。
株式会社センシング(非接触バイタルセンシング)
MightyFly Inc.(輸送用自律型電動ドローン)
Moment Energy Inc(引退したEVバッテリーの再利用)
actnano Inc.(自動車/電子機器向け耐水性ナノガードコーティング材)
AP TECH株式会(データ極小化技術を活用したモニタリングサービス)
Co-Growth株式会社(人材育成をDX化するサービス)
Rider Dome Pte. Ltd(二輪車ライダー向けアシスタントシステム)
Jungo Connectivity Ltd.(ドライバー・車内モニタリングシステム)
NEXT Future Transportation inc.(モジュール型電気自動車群をベースにした次世帯交通システム)
Power & Mobility Ltd(モビリティプロバイダ向けのブロックチェーンプラットフォーム)

また、Alumni Pitch として、以下の4社が登壇して、プログラム参加後の進捗を発表した。
Dream Drive K.K
Visionaries 777
株式会社アジラ
ティ・アイ・エル株式会社

多くの海外スタートアップも参加した Mobility プログラムのスタートアップアワードは、非接触バイタルセンシングを開発する株式会社センシングが受賞した。

Energy

イベントの最後を飾るのは Energy プログラム。

今回の Energy プログラムに採択および登壇したスタートアップは以下のとおり。
CarbonOrO Products B.V.(特殊なアミン溶液を用いて排ガスからCO2を分離回収)
Eelume AS(洋上風力・海底パイプラインの点検・保守ロボティクス)
株式会社エマルションフローテクノロジーズ(溶媒抽出技術を活用したレアメタルを低コストに回収)
Energy Robotics GmbH(移動式点検ロボット向けソフトウェア)
株式会社ハイドロヴィーナス(振り子式潮流発電機)
Phase Biolabs Ltd.(CO2を再生可能な化学物質などに変換する炭素回収・利用技術)
株式会社OPTMASS(熱線遮蔽ナノ粒子及び透明太陽電池)
RepAir D.A.C Ltd.(独自の電気化学セル技術に基づくCO2分離回収システム)
SolarDuck B.V.(世界初認証の浮体式洋上太陽光発電設備)
TWAICE Technologies GmbH(デジタルツイン技術を活用したバッテリー分析ソフトウェア)
Svante Inc.(CO2を発生源から直接回収する炭素回収技術を提供)

また、Alumni Pitch として、以下の5社が登壇して、プログラム参加後の進捗を発表した。
Electric Visionary Aircrafts
H3 Dynamics Holdings Pte. Ltd.
株式会社イノフィス
Persefoni AI, Inc.
仙台スマートマシーンズ株式会社

Energy プログラムのスタートアップアワードは、溶媒抽出技術を活用したレアメタルを低コストに回収する株式会社エマルションフローテクノロジーズが受賞して、すべてのプログラムが終了した。

クロージング

イベントの最後には、特別ゲストとして、スタートアップ担当大臣を務める、山際経済再生担当大臣が登場。
登壇したスタートアップ、そして、ともに取り組むパートナー企業に向けて激励をするとともに、政府として、スタートアップの育成に向けた環境の整備に取り組む考えを語った。


久しぶりのオフライン開催となった、今回のPlug and Play Japan Summit。9月15日には京都にて同じく、Japan Summit Summer/Fall 2022 Batch が開催され、Health / New Materials のテーマで、18社のスタートアップが登壇した。また、9月26日よりアーカイブ映像がオンデマンド配信される。

2日間にわたり、スタートアップの熱のこもったピッチに加えて、参加者による交流で会場は熱気に包まれた。
今回のプログラムに参加したスタートアップからグローバルで活躍するスタートアップが数多く生まれることを心より楽しみにしている。

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