ブライダル業界向けSaaS「Oiwaii」や「Concept Marry」を展開するTAIANがシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による約6億円の資金調達の実施を明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ジェネシア・ベンチャーズ、ANRI、東京海上グループ、三菱UFJキャピタル、静岡キャピタル、キャナルベンチャーズの7社と他個人投資家2名。
Oiwaiiは、結婚式や披露宴の運営を一元管理できるクラウド型婚礼宴会システムだ。顧客情報の管理、見積り作成、受発注業務、式終了後の顧客フォローまで対応し、運営の効率化をサポートする。ブライダルフェアから契約成立までの一連の流れをスムーズに管理できる点が特徴だ。
Concept Marryは、Web招待状とWeb席次表を連動させたサービスだ。カップルやゲスト、ブライダル事業者それぞれが使いやすい設計になっており、招待状のカスタマイズやオンライン決済機能などを備える。
同社は、セールスや新規事業企画などを行ってきた村田磨理子氏が2020年6月に設立。村田氏は、2014年に新卒でリクルートスタッフィングに入社。エンジニア領域の営業、新規事業企画、BtoCマーケティングなどに従事。2018年に株式会社ギブリーへ転職し、カスタマーサクセスやリニューアルセールスの立ち上げに携わる。自身の結婚式の経験を通じて、2020年6月にTAIAN(旧社名:株式会社Concept Marry)を創業した。
Concept Marryは2020年10月、Oiwaiiは2021年8月に提供開始。リリースから約4年で約400社に導入されている。
2024年9月には、株式会社CAN EATの「アレルギーヒアリングシステム」と連携し、食事制限情報を配席表に自動転記できるようになった。
今後は、従業員のエンゲージメントを高める取り組みも行う予定だ。また、祝い事を通じて人と社会のつながりを深めるプラットフォームの構築も視野に入れているという。
今回調達した約6億円は、宴会・イベント運営の新規サービスの立ち上げ、既存事業の拡大、および採用活動に充当する。
画像はTAIANプレスリリースより