ワイヤレス給電の実用化を進めるエイターリンク、累計調達額68億円に

ワイヤレス給電の実用化を進めるエイターリンク、累計調達額68億円に

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ワイヤレス給電技術を開発するエイターリンクは、シリーズBエクステンションラウンドで18億円、ベンチャーデットで10億円を調達。シリーズB全体では計38.6億円となり、設立からの累計調達額は約68億円に達した。

今回の資金調達には、ジャフコ グループ、スパークス・アセット・マネジメント、慶應イノベーション・イニシアティブ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、みずほキャピタルの既存投資家に加え、環境エネルギー投資、ブーストキャピタル、みずほリース、りそなキャピタルの新規投資家が参加した。

同社は、スタンフォード大学発のスタートアップで、マイクロ波ワイヤレス給電技術「AirPlug™」を開発・提供している。この技術により、空間全体に電力を供給し、各種センサーやデバイスをワイヤレスで稼働させることが可能となる。AirPlug™は920MHz帯の電波を活用し、長距離の給電を実現。配線のないデジタル環境の実現を目指し、FA(Factory Automation)、ビルマネジメント、メディカルの3領域で事業を展開している。特にFA領域では、SMCと共同で完全ワイヤレスのエアシリンダ用センサーを開発し、2025年3月から販売を開始する予定である。

代表取締役の岩佐 凌氏は大学卒業後、岡谷鋼機に入社し、トヨタ自動車やアイシン精機、アイシンAWなど向けの自動運転や電気自動車関連プロジェクトに従事。2017年に米国シリコンバレーで共同創業者の田邉 勇二氏と出会い、2019年12月に岡谷鋼機を退社。2020年8月にエイターリンクを設立し、ビジネスディベロップメントを中心に技術開発以外の領域を担当している。

近年、IoT社会の進展に伴い、センサーやデバイスの設置において配線の煩雑さが課題となっている。エイターリンクのマイクロ波ワイヤレス給電技術は、これらの課題を解決し、製造現場やオフィスビルなどでの適用範囲を広げる可能性がある。また、電波法の改正により新たな市場が開かれ、同社の技術が社会実装に向けて注目を集めている。

今回の資金調達により、FA領域の新製品開発やビルマネジメント領域での「AirPlug™」のグローバル展開、半導体事業および新規領域の研究開発、ワイヤレス給電技術のインフラ化とメインプラットフォーマーとしての地位確立を目指すとしている。

画像はエイターリンク プレスリリースより

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