狭所点検に特化したドローン開発を加速ーDRONE SPORTSが1億円調達

狭所点検に特化したドローン開発を加速ーDRONE SPORTSが1億円調達

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設備点検用ドローン「Rangle」を開発するDRONE SPORTSが、第三者割当増資等による1億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達資金は、「Rangleシリーズ」の開発加速およびカスタマーサポート体制の充実に活用される予定である。

同社は、国産ドローンブランド「Rangle」を展開している。インフラ設備点検の請負や、ドローンレースチーム「RAIDEN RACING」の運営、ドローンイベントの企画運営などを手がける。Rangleシリーズは、建物内部や地下施設、ボイラー炉内、球形タンクといった狭所や暗所での点検作業、橋梁下などGPS信号が届きにくい場所での飛行を想定した狭所点検用ドローンのラインナップだ。日本国内で企画・開発・製造を一貫して行っている。

現在開発を進めている、直径約40cmのコンパクトサイズの点群測量ドローン「Rangle 6」は、2025年6月頃のサービス提供開始を目指し、2025年2月下旬よりテスト運用を開始する予定だ。

代表取締役の小寺 悠氏は、2015年8月に日本ドローンレース協会(JDRA)の代表理事に就任し、ドローンレースの普及に努めた。2016年3月にはアジアドローンレース機構(ADRO)の副会長に就任。その後、2018年2月にDRONE SPORTSを設立し、同年4月にはプロドローンレースチーム「RAIDEN RACING」を立ち上げた。

ドローン業界では、インフラ点検や測量、農業など多岐にわたる分野での活用が進んでおり、特に狭所やGPS信号が届きにくい環境での運用ニーズが高まっている。同分野では、他社も独自の技術を活用したドローンを開発・提供しており、競争が激化している。

今回の資金調達により、同社はRangleシリーズの開発を加速し、サブスクリプションサービスのカスタマーサポート体制を強化することで、さらなる利用促進を図るとしている。これにより、狭所点検や非GPS環境下でのドローン活用が進み、インフラ点検業務の効率化と安全性向上に寄与する。

今後の展望としては、Rangleシリーズのラインナップ拡充と高性能な機体開発を進め、多様な点検ニーズに対応することを目指しているという。また、ドローンレースチームの運営やイベント企画運営など、事業領域の拡大にも取り組む意向だ。

画像はDRONE SPORTSプレスリリースより

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