株式会社Sunda Technology Global

アフリカ農村部における水問題解決を目指す株式会社Sunda Technology Globalは、シードラウンドのエクステンションとして総額1億円の資金調達を実施した。
今回の資金調達には、1982インパクトファンド、京都キャピタルパートナーズ、栖峰投資ワークス、京信ソーシャルキャピタルが参加。本資金調達により、ウガンダ全国および他国への展開を加速させるための活動を強化し、必要な量産体制の構築を進める計画である。
同社は、安全な水へのアクセスを妨げる水設備の維持管理課題に対し、従量課金型自動料金回収システム「SUNDAシステム」を開発・提供している。このシステムは、各水利用世帯に配布されたIDタグを用いて水を汲み、使用量に応じた料金をモバイルマネーなどのキャッシュレス手段で支払う仕組みである。これまでにウガンダ農村部で約300基のハンドポンプ井戸に導入され、約10万人が継続的に安全な水にアクセスできるようになった。
さらに、地方都市や一部都市部で利用される公共水栓向けのプロダクトも開発し、すでに3台のトライアルを実施している。公共水栓はハンドポンプと比較して1カ月あたり約5倍の水料金回収額が確認されており、同社は今後、農村部・都市部を問わず、アフリカ全土での事業展開を目指している。
代表取締役CEOの坪井 彩氏は、大学院修了後、パナソニックに入社。IT部門でデータ分析コンサルタントを務めた後、社内の途上国課題解決プログラムの一環で2018年に青年海外協力隊としてウガンダに派遣された。現地の水インフラの実情を目の当たりにし、1年間の活動を通じてSUNDAシステムを考案。2021年に第6回日本アントレプレナー大賞を受賞し、同年にパナソニックを退社して株式会社Sunda Technology Globalを創業した。現在はウガンダを拠点に、水問題の構造的解決に挑んでいる。
今後は農村部・都市部を問わずアフリカ全土への展開を目指し、パートナーとの協働や現地ニーズへの対応を強化していく構えだ。SUNDAシステムの導入をさらに加速するために、営業人員を強化し、特に公共水栓向けには初期費用を抑えつつ運用費用から収益を得る新しいマネタイズモデルを導入する。これにより、導入速度をさらに向上させることが可能となる。公共水栓は農村部だけでなく都市部にも設置されるため、今後、より広範なアフリカ地域において安全な水へのアクセス向上に貢献する考えだ。
画像はSunda Technology Globalプレスリリースより