5月24日、国内最大級のスタートアップカンファレンス B Dash Camp 2024 Spring in Sapporo 内で、ピッチコンテスト「Pitch Arena」の Final Round が開催され、犯罪予測AIを用いて警備計画を支援する「CRIME NABI」を提供する 株式会社Singular Perturbations が優勝した。
B Dash Camp の中でも、トリを務めるコンテンツであり特に注目度の高い「Pitch Arena」。前日の First Round(予選)を勝ち上がった6社が登壇。多くの観客が会場で見守る中、ショートドラマからBtoB SaaS、そして犯罪予測までバラエティ豊かなスタートアップによるプレゼンテーションが行われた。6名の審査員による審査の末、株式会社Singular Perturbations が優勝を手にした。
同社は、独自の犯罪予測モデルを用いた犯罪警備の計画・管理などを効率化するソリューションを提供するスタートアップ。転移学習による小数データから高精度の予測を立てられるなど、同社の基盤技術に基づいて、専門家ではなくても犯罪対策ができるようになる。既にブラジルの州警察やホンジュラスの国家警察など、グローバルで11の政府機関などに導入されており、ブラジルでは犯罪が69%減少するなど実績をあげている。今後は、サイバー領域やAIリスク対策などにもサービスを広げていき、グローバルなセキュリティリスクプラットフォームを目指す。
準優勝には、1話ごとの課金型ショートドラマ配信アプリ「BUMP」を運営する emole株式会社 が輝いた。
優勝:株式会社Singular Perturbations
犯罪予測AIを用いた警備計画を支援する「CRIME NABI」を提供する株式会社Singular Perturbations
準優勝:emole株式会社
1話ごとの課金型ショートドラマ配信アプリ「BUMP」を運営するemole株式会社
また、スポンサー企業より贈られた各賞は以下のとおり。
野村賞:株式会社Singular Perturbations
ノバセル賞:株式会社Smart Craft
AGS賞:株式会社Penetrator
パーソル賞:emole株式会社
UPSIDER賞:株式会社GOKKO
今回の Pitch Arena は110社を超えるスタートアップから応募があり、23日には審査を通過した15社が First Round(予選)が行われた。
また、Final Round の審査員はそれぞれ以下の方々が務めた。
・清明 祐子 氏(マネックスグループ)
・長井 里実 氏(野村證券)
・舛田 淳 氏(LINEヤフー)
・宮田 昇始 氏(Nstock / SmartHR)
・吉田 浩一郎 氏(クラウドワークス)
・渡辺 洋行 氏(B Dash Ventures)