ロジレス、シリーズBで8.6億円を調達—物流の課題解決を推進

ロジレス、シリーズBで8.6億円を調達—物流の課題解決を推進

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EC自動出荷システム「LOGILESS」を提供するロジレスは、シリーズBラウンドにおいて第三者割当増資による総額8.6億円の資金調達を完了した。リード投資家はMonoful Venture Partnersであり、東芝テック、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、鈴与、コマースメディアなどが出資に参加した。

同社が提供するLOGILESSは、ECビジネスの物流業務を効率化するサービスだ。受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)を一体化し、EC事業者と倉庫事業者が共通のプラットフォーム上で業務を行うことで、受注から出荷までの連携作業を効率化する。2017年のサービス開始以来、2024年末時点で約1300社のEC事業者と約250社の倉庫事業者が利用している。

2025年1月には、ヤマト運輸、佐川急便の送り状発行機能をAPIで連携し、LOGILESSから直接送り状が発行できるサービスの提供を開始した。

代表取締役の足立 直之氏は、大学卒業後に新卒で楽天に入社。楽天ブックスで出版社への営業や電子書籍事業の立ち上げに携わる。業務効率化のためのシステム開発を進める中で、同じような課題を抱える人々がいることを知り、2017年2月にロジレスを創業した。

近年、国内の物販系EC市場は拡大を続けており、2023年の物販系BtoC-EC市場規模は14兆6760億円であり、前年比4.83%増加している。一方でEC事業者や物流業者は、注文ごとの個別対応や在庫管理の複雑さやオペレーションの属人化など、多くの課題に直面している。LOGILESSは、これらの課題を解決するソリューションとして注目される。

今回の資金調達により、組織基盤の強化やマーケティング活動の拡充、新たなサービス開発や機能強化を推進する予定である。また、資本参画した各社との連携を通じて、事業領域の拡大にも取り組む。

今後も、「ECロジスティクスの変革」を掲げ、プロダクト開発や組織体制の強化を通じて、日本全体の物流の最適化に向けた取り組みを加速させる方針である。

※経済産業省「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)

画像はロジレス プレスリリースより

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