リベロント、寺田倉庫「Creation Camp TENNOZ」第2期生に採択──1000万円出資と施設支援で循環型購買体験を加速

リベロント、寺田倉庫「Creation Camp TENNOZ」第2期生に採択──1000万円出資と施設支援で循環型購買体験を加速

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リベロント株式会社は、寺田倉庫株式会社が運営するスタートアップ支援事業「Creation Camp TENNOZ」の第2期生に採択され、1000万円の出資および天王洲施設の2年間無償利用を通じた支援を受けることを発表した。今後、これら支援を活用しサービス提供体制の強化と事業成長の加速を図るとしている。

リベロントは2025年6月、購入時に将来の再販価値を保証する国内初の「バイバック保証™」サービスを正式ローンチした。同社モデルは関連特許・商標を出願中で、第三者による保証スキームを独自展開し、ECにおける「買い控え」や「値引き依存」を解消する新たな購買体験として注目を集めている。すでに複数のライフスタイルブランドやセレクトショップで導入が進んでおり、加盟店や消費者の関心が高まっている。

同社は2024年設立、本社を品川区に置き、循環型購買体験の実現をミッションとして掲げるスタートアップである。代表の大河 淳司氏、小島 剛氏を中心に、「バイバック保証™」のほか、循環参加型アプリ「spixn(スピン)」の開発・提供を行っている。

大河氏は三井物産を経て、London Business SchoolでMBAを取得し、マッキンゼーにて東京・ストックホルムオフィスで勤務した後、2024年より現職に就任。共同創業者でCTOの小島氏は、日立製作所のR&Dグループで研究員として日米でキャリアを積み、マッキンゼーやメルペイでAIの開発・運用を担当した後、同じく2024年より現職となっている。

「Creation Camp TENNOZ」は、寺田倉庫が主導する「Isle of Creation TENNOZ」プロジェクトの一環で、水辺とアートに豊かな天王洲エリアを対象に創業期スタートアップを支援するインキュベーションプログラムである。支援内容には2年間の施設利用無償提供、支援企業・VC・メンターによるアドバイス、定期イベント、そして1社あたり1000万円の出資が含まれる。第2期では約300件の応募から10社が採択されており、同プログラムは10月よりスタートする予定である。

業界背景として、ESG投資の拡大や消費者のサステナブル志向の高まりにより、リユース・リセール領域への注目が急速に高まっている。特に高単価商品における“安心できる再販価値保証”は新たな購買促進手段として求められており、バイバック保証のようなビジネスモデルは競合との差別化を図る上で重要性が増している。

今回の採択により、リベロントは天王洲のインキュベーション施設内で事業開発とプロダクト強化に集中できる環境を得る。これにより、同社が目指す循環型購買体験の実社会実装はさらに加速する見込みだ。

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