歯科治療データをクラウドで共有する「DELTAN ORDER」を提供するDeltanが、第三者割当増資による約5億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、グローバル・ブレイン、FFGベンチャービジネスパートナーズ、鈴与など。
DELTAN ORDERは、歯科治療に必要な様々なデータをクラウド上で一元管理できるサービスだ。歯科医院で撮影した患者の口腔内画像や、歯のスキャンデータなどを効率的に管理・共有することができる。これにより、歯科医院と歯科技工所間のデータのやり取りを効率化し、作業負担を軽減する。さらに、海外メーカーと共同開発した口腔スキャナー「神樂 KAGURA」やオーダーメイドマウスピース矯正「hanalove」の開発も行っている。
同社は2019年10月に設立され、現在は井上 佳洋氏が代表取締役を務める。井上氏は大学卒業後、EC企業やYahoo! JAPANでマーケティングを経験し、PayPayの立ち上げにも携わった。 独立後はベンチャー企業のマーケティングマネージャーやフリーランスとして活動し、オーダメイド歯科矯正サービス「hanalove」を立ち上げた後、Deltanの代表取締役に就任した。
2024年10月には、同社が販売する高度医療機器の口腔内スキャナー「神樂 KAGURA」を進化させた最新機種の「KAGURA Smart」の販売を開始した。今年6月の診療報酬改定で歯科のデジタル治療が保険適用に加わり、需要拡大が見込まれている。今後は歯科業界のデジタル化の流れに合わせたサービス提供を継続し、グローバル展開も視野に入れている。今回調達した資金は、組織の拡大と新規事業開発に充当する予定だという。
画像はDeltanプレスリリースより