オーダーメイドサプリメントで無意識な健康行動を支援

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KEPPLE編集部

ヘルスケアオートメーション事業を展開するドリコス株式会社がプレシリーズBラウンドにて、第三者割当増資による1.5億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、Spiral Innovation Partners、ココナラスキルパートナーズ、ABCドリームベンチャーズの3社。

今回の資金調達により、スポーツジム向け事業の拡大と、リテール領域への事業展開を目指す。

ヘルスデータを基に最適な栄養素を提供

ドリコスは、ユーザーのヘルスデータをもとに、最適な栄養素を調合・提供するサプリメントサーバーを、家庭向け・女性向け・スポーツジム向けなどの領域で開発している。
サービス資料
スポーツジム向けのサプリメントサーバー「GRANDE」は、スポーツジム利用者に、トレーニングの目標や体の状態に合わせたサプリメントを提供する。スポーツジム向けの事業を拡大しており、すでに日本全国100店舗への導入をしている。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEO 竹 康宏氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

何気ない「飲む」行動に健康を埋め込む

―― これまで、ヘルスケア業界をめぐってはどのような課題がありましたか?

竹氏:ヘルスケア業界はかなりの盛り上がりを見せており、ヘルスケアへのアプローチやデバイスが多様化しています。自分の健康状態を可視化する手段が増える一方で、データを基にした適切な「ケア」は不十分でした。

データを基にした改善アドバイスは、アプリ等を通じて得ることができます。自分がどういった状態にあるかを把握することは、ここ数年ではるかに手軽になっています。自分の状態を目にして、改善行動を起こさない限りは、最終的な健康へはリーチできません。こうしたケアを実現することが、一番大変で難しいポイントなのです。

行動を変えるためには、短期間でダイエットしなければならないなど、強いモチベーションがなければ難しいです。日常の中で、健康のための行動を増やすことは容易ではなく、日常行動の中に健康のための行動を取り込んでいく必要があります。

サービス資料
そんな背景から、スポーツジム向けにGRANDEを提供しています。利用者がGRANDEに触れることでその時の健康状態を把握し、必要な栄養素を調合します。何気ない「飲む」行動をしながら、ユーザーの健康目標に対して、最適な栄養状態を維持する。栄養コーチングができるパーソナルトレーナーのような位置づけで、無意識に健康になることを支援します。

―― サプリメントサーバーの提供を始めようと思ったきっかけを教えてください。

大学院に在学していた際に、半導体関連の研究を行っていました。さまざまな高性能デバイスが出てくる中で、これからは、よりアナログな分野に半導体を活かしたサービスを提供する必要があると考え、そのうちの一つのテーマが健康でした。

健康のために人間の行動そのものを変えることは難しいので、人間の行動の中に、健康のための要素を埋め込むことはできないかと考え、まずは「飲む」行動に着目しました。生活の中で、必要な栄養素が入ったドリンクを提供できれば価値があると思ったことが、サプリメントサーバーの開発に至ったきっかけです。
サービス資料
家庭向けやオフィス向けにサプリメントサーバーを提供する中で、スポーツジム向けにはかなりニーズがあることがわかり、そこでGRANDEを開発し、提供を始めました。GRANDEを導入することで、実際にスポーツジム会員の継続率が約3倍になったという実績もあり、かなり喜ばれています。

無意識に健康になれる未来を目指す

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

これまでサプリメントサーバーに関して、広くソリューションを提供する中でも、スポーツジム向けの事業ニーズにかなりの手ごたえを感じています。足元のスポーツジム向けのマーケットへの事業展開を加速する目的で、今回の資金調達を行いました。

現在は非常勤を含め20名ほどの組織ですが、今年中に最大で10名程度採用する予定です。セールスや開発など、幅広い人員の強化を考えています。

―― 今後の展望を教えてください。

スポーツジム向けには、GRANDEを今年中に400店舗、2027年には1600店舗への導入を目指します。国内で提供しているモデルを海外のスポーツジム向けに展開することも考えており、今年にはアメリカ、シンガポール、韓国の店舗へGRANDEの導入を予定しています。

また「パーソナライズする」という強みを活かし、これからはコンビニエンスストアやドラッグストアなどにも、当社のソリューションを提供していきたいと考えています。日常で訪れる場所の中にも、健康のための仕組みをインストールしていきたいと考えています。すでにリテール向けの実証実験の実績もあり、これからさらなる活用の可能性を探ります。

これまではサプリメントの会社というイメージが強かったですが、ヘルスケアのリーディングカンパニーとして、無意識に健康になれる未来を目指して活動していきます。

ドリコス株式会社

ドリコス株式会社は、サプリメント自動配合サーバー『healthServer 』を開発・販売する企業。 『healthServer』は、その人に必要な栄養素を自動で推算し、その場でサプリメントを提供するサーバー。本体側面の生体センサーに両指を触れると、脈から自律神経の状態が得られるので、身体で消費される栄養素を推算、栄養素を本体内で自動配合し、粉末状のサプリメントとして提供する。 また同社では、スポーツジム向けサプリメントサーバー『GRANDE』の提供も行う。

代表者名竹康宏
設立日2012年1月27日
住所東京都文京区湯島3丁目7番7号OCEAN’S5・5階
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