株式会社TriOrb

球駆動式の360度全方向移動プラットフォーム「TriOrb BASE」を開発する株式会社TriOrbは、シリーズBラウンドで第三者割当増資と融資を合わせ、総額28.8億円を調達したと明らかにした。累計調達額は42.3億円となる。
今回の第三者割当増資には、未来創生3号ファンド、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、三菱UFJキャピタル、DRONE FUND、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、AIST Solutions、みずほキャピタルが参加した。加えて、みずほ銀行と三菱UFJ銀行から計5.9億円の融資を受けている。
TriOrbは、2023年設立の九州工業大学発スタートアップ。球駆動式全方向移動機構を採用した移動プラットフォーム「TriOrb BASE」を開発し、製造業向けに工程間搬送の自動化や、複数台による協調搬送システムを提供している。変種変量生産への対応や、生産ラインの柔軟性向上を支える技術として展開を進めてきた。
製造業では、人手不足の深刻化や生産品目の多様化を背景に、生産設備の柔軟な運用や自動化へのニーズが高まっている。従来の固定的な生産ラインでは、多品種少量生産や頻繁なレイアウト変更に対応しづらいケースも増えており、自律走行ロボットや搬送システムを活用したフレキシブルな生産体制の構築が求められている。
同社によると、今回の資金調達は、実証実験(PoC)段階から市場への本格導入および量産化フェーズへ移行するためのものだという。調達資金は、「TriOrb BASE」の量産モデルの高度化、品質管理体制の構築、供給体制の整備などに充当するとしている。
また、同社は2026年1月に米国デトロイトへ拠点を開設しており、今後は米国市場を足掛かりとした海外展開も進める方針だ。自動車産業をはじめとする製造業が集積する地域での事業展開を通じ、グローバル市場での導入拡大を目指す。
今後、製造業における自律的かつ柔軟な生産ラインの実装を進めるとともに、全方向移動プラットフォームの量産化とグローバル展開を加速させる方針だ。
画像はTriOrb HPより









