オーディオブックサービスのSmartbooks、5000万円の資金調達を実施
AIナレーターを活用したオーディオブックサービスを提供するSmartbooksが、5000万円の資金調達の実施を明らかにした。この調達により、累計調達額は約1億円となった。
今回のラウンドでの引受先は、富士山マガジンサービスとミレイズ等。
同社のサービス「Smartbooks」は、AIナレーターを活用したオーディオブックサービスだ。AIナレーターの活用で新作ビジネス書を従来より2ヵ月早くオーディオブック化し、ユーザーが効率的に学習や情報収集を行える環境を提供する。出版社と連携し、これまで音声化されていなかった書籍もオーディオブック化する。
同社は、東京工業大学でAI音声研究に取り組んでいた現取締役の冨田 直人氏が2021年3月に設立。その後2024年3月に、米国富士山コムや富士山マガジンサービスを創業し、上場させた相内 遍理氏が代表取締役社長に就任した。
オーディオブック市場は約260億円規模に成長しており、欧米ではすでに電子書籍市場を上回る規模となっている。一方でオーディオブックには品揃えの少なさや高価格、出版から音声化までの時間の長さという課題がある。
今回の調達資金は、これらの課題を解決するため、Epub(電子書籍ファイルフォーマット)自動化システムの開発強化に充当する。また、視聴アプリには音声と図表を同期表示する機能を搭載し、視覚と聴覚を組み合わせた新しい読書体験の提供を目指すという。