人生100年時代のキャリア戦略、ライフシフトラボが変革するミドルシニアの人材市場

人生100年時代のキャリア戦略、ライフシフトラボが変革するミドルシニアの人材市場

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KEPPLE編集部


45歳からの実践型キャリアスクールを運営する株式会ライフシフトラボがプレシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による2億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、ニッセイ・キャピタル、ココナラスキルパートナーズ、みずほキャピタル等。

今回の資金調達により、法人向けサービスの拡充に加え、2024年中に受講者数2000名の達成を目指す。

実践型キャリアスクールで支援するセカンドキャリア

同社は40代・50代のシニアミドル層のための、キャリアパーソナルトレーニングサービス「ライフシフトラボ」を提供している。

サービスイメージ
複業コース・転職コースがあり、受講生のキャリアプランニングから強みの棚卸し、複業デビューや転職の成功まで、人材マーケットに精通するベテラントレーナーがマンツーマンで伴走する60日間の短期集中プログラムだ。

2023年7月時点での受講者は200名を超え、受講者の複業デビュー率は95%、転職成功率は100%を誇る。

また、ベテラン社員向けに実践的なリスキリングやセカンドキャリア支援を実現する、法人向けサービスも提供している。

今回の資金調達に際して、代表取締役 都築 辰弥氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

※ 複業:一つの職業だけではなく、複数の職業を同時に遂行する働き方のこと。本業の空き時間に行う副業とは分けて用いられる。

増えるミドルシニア層の転職や複業

―― ミドルシニアの人材マーケットの現状について教えて下さい。

都築氏:ミドルシニア層の転職や複業などのキャリア形成には、雑誌や新聞の記事などで頻繁に取り上げられるように、関心が高まっています。一般的にミドルシニア層に関する話題は、早期退職募集やリストラなど、ネガティブな要素が目立ち、社会問題と捉えられることも多いです。

人生100年時代を考えると、50代の人でも約30年のキャリアが残されており、まだ折り返し地点にすぎません。一方で、50代はキャリアの終わりが近づいていると見られることもあり、このギャップが重要な課題となっています。

各企業で人手不足も深刻化しており、若い人材だけでは補えない状況のため、専門性の高い人材を採用する動きや、スキルを持った人材へのニーズが高まっています。さらに、企業自体が高齢化している背景から、ミドルシニア層の採用に注目が集まっています。

一方で、人材紹介業者は企業から手数料を得ているため、内定率も高く高収入な、若手ハイクラス層の紹介が多くなっています。そのため総合職のミドルシニア層は人材紹介業者にとって扱いにくく、転職成功率も高くはありません。


―― ミドルシニアの転職や複業にはどのような課題がありますか?

キャリアが長くなることで、転職を考えるミドルシニア層も増えてきています。今では年間300万人の転職者のうち、約半数の150万人が40歳以上の方々です。

こうした方々が転職や複業を考える際、転職先の選択肢が限られていることや、どう活動すべきか分からないという課題があります。特に50代になると、転職エージェントに個別対応してもらえないことも少なくありません。一部のハイパフォーマーが市場で受け入れられ、それ以外の人は、転職や複業に関する相談をすることができない方も多いです。

特徴
―― ライフシフトラボを始めようと思ったきっかけを教えてください。

東京大学卒業後、ソニーに入社しましたが、会社に入ってみると、自分以外に多くの優秀な人材がたくさん在籍していました。自分が会社の拡大に貢献するよりも、会社を築き上げることにかかわるほうが自分自身も楽しめると思い、当初から持っていた「志を持つ人を増やす」という観点で起業しました。大学時代には周囲にも起業に意欲的な人々が多く存在し、こうした環境が私の起業への後押しとなったと感じています。

当初は、転職の際に社会人同士のOB訪問を可能とする「キャリーナ」というサービスを、主に20代後半から30代の社会人をターゲットに行っていました。多くのユーザーに利用いただきましたが、実際には40代や50代のユーザーも非常に多く、ヒアリングを通じて、多くの方がキャリアに不安を抱えている様子を目にしました。この領域には大きな需要が存在すると気付き、キャリアスクールとしてライフシフトラボを開始しました。

イメージ
受講者の方々から、転職や複業の実現に関する喜びの声を頂くことも多く、日々やりがいを感じています。

ミドルシニアの人材ビジネスを再構築する

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

現在は求職者向けのビジネスが中心ですが、求人企業やミドルシニア社員の自律的なキャリア形成を促進したい大手企業への課金など、マネタイズを強化していくための資金として調達を行いました。ミドルシニア層に加えて求人企業からもマネタイズすることで、ミドルシニアの人材を流動させ、人材業界の構造を変革できると考えています。

また、大手企業を中心に、セカンドキャリアの支援やリスキリングの手段として、ライフシフトラボを利用したいという声も増えており、今後も拡大予定です。

現在は正社員2名と複業や業務委託を含めた40名のメンバーで活動していますが、来年には正社員15名程度まで体制を拡大する予定です。複業支援のビジネスを手掛けていることもあり、今後も積極的に複業やフリーランスのメンバー採用は行っていきます。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

人口の多くを占めるミドルシニア領域の人材マーケットでは、まだ圧倒的なプレイヤーは存在しません。ミドルシニア向けキャリア支援に加え、企業向けビジネスを強化しながら、ミドルシニア人材市場のトップを目指します。まずは2024年中に、ライフシフトラボの受講者数2000名を達成し、3年後には5000名を目指します。

こうした取り組みの過程で、2027年ごろにはIPOも視野に入れており、将来的にはエイジテックと呼ばれる分野への展開も予定しています。ライフシフトラボ受講者との面談では、個人に関する貴重なデータが得られます。データを活用して年金の運用や介護時のアドバイス、自身の病気に関するアドバイスなど、人生における重要な選択をサポートしていきます。

人材業界の課題がある中で、ライフシフトラボの実績を積み上げてきたことは当社の大きな強みです。今後はミドルシニア人材領域の変革など、さらに大きな構想に向けて注力していきたいと思います。


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