「全ての人が何歳でも豊かな暮らしを紡ぐ社会」の実現を目指すエイジレスが1.1億円の資金調達、さらなるシニア層の活躍機会創出を目指す
「全ての人が何歳でも豊かな暮らしを紡ぐ社会」の実現を目指し、シニア向け人材サービスを提供する株式会社エイジレスが18日、シードラウンドで、第三者割当増資による1.1億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
引受先は、East Ventures、NOW、Skyland Ventures、太田 雄貴氏、緒方 憲太郎氏、福島 広造氏及び他個人投資家3名。
エイジレスは主にシニア向けにエンジニアの業務委託紹介をはじめとした人材領域で事業を展開している。
現在、同社ではエンジニアの業務委託紹介を展開しているが、今回の調達資金を活用し、シニア層に向けたリスキリングやセカンドキャリアコーチング事業、大企業に向けた50~60代向け社員のキャリア、能力開発サービス事業を展開していく予定だという。
現在国内では、採用の際に年齢制限があることが一般的であり、シニア層が年齢で採用されないことや定年後に活躍の場がないといった課題が存在しているという。
そのため求職者側のニーズは高いものの受け入れ先が見つからないというのが現状となっている。
そこで同社では、この需給ギャップを逆手にとり、エンジニアや専門職などの経験やスキルに対するニーズが見込める人材を相対的に低単価で提供するSES/エージェント事業を行なっている。
これによりシニア層には活躍の機会を与え、クライアントには低単価で優秀な人材の供給を行うことができる。
また人材業界ではありがちな中抜きを行わないことにより、さらなるコストメリットの提示を行なっているほか、シニア活用に関する取材記事の作成を同社で行なっており、ESG・ダイバーシティの文脈でのブランディングにも活用できるなどクライアントにも多数メリットが見込めるようなサービス展開を行う。
今後は、リスキリングやセカンドキャリアコーチング事業、能力開発サービス事業の展開を通して専門職以外のシニア層も社会で活躍できるような社会の実現を目指す。
エイジレスは、代表である小出氏の、年齢に縛られない社会を作ることが日本の社会課題でもある少子高齢化の解決の糸口として重要だという考えから創業された。
近年では、ボーダーレスやジェンダーレスといった考え方は広まってきたものの、年齢による偏見はいまだ根深く、エイジレスという言葉もメジャーとは言えないのが現状となっている。
少子高齢化が深刻な日本では、生産人口と消費人口の減少による国内の経済規模縮小への対策や社会保障制度の維持として、シニア層の活躍は必須とも言えるが、この偏見がその妨げにも繋がってしまう。
そこでシニア層の経済参加を加速させることによる社会課題の解決を目指し、同社を設立した。
その甲斐あってか、現在ではシェアリングエコノミーやWEB3系のスタートアップで60-70歳台のエンジニアが活躍するなどの事例も生まれているという。
今後は、求職者だけでなく、シニア層へのコーチング事業や大企業内に在籍しているシニア層に向けた能力開発サービス事業の展開を通して、さらなるシニア層の活躍機会創出を目指すとしている。
また今回の調達資金も事業拡大のための人材の採用・組織拡大に充当しており、現在4名の正社員を年内に10名、2023年末には30名まで増やす計画。
採用ページはこちら:https://ageless.co.jp/recruit
株式会社エイジレス
株式会社エイジレスは、50代~70代を中心としたミドルシニア層に対して人材関連サービスを提供する企業。 同社は、ミドルシニア向けキャリアコーチング事業『エイジレスセカンドキャリア』やミドルシニア向け転職エージェントサービス『エイジレスエージェント』を運営する。 『エイジレスセカンドキャリア』は、ユーザーに対して自己理解やキャリアの棚卸し、マネープランニング等を通してキャリア決定をサポートする。 『エイジレスエージェント』は、ミドルシニア層と企業のマッチングを支援するサービス。
代表者名 | 小出孝雄 |
設立日 | 2021年10月1日 |
住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目53番17-506号 |