BionicM株式会社

ロボット技術を応用した動力アシスト付き義足を開発するBionicM株式会社は、シリーズBラウンドの1stクローズで、事前に実施したJ-KISS型新株予約権による調達を含め、総額7.1億円の資金調達を完了したと発表。
引受先には、B Dash Ventures、三菱UFJキャピタルのほか、海外投資家や個人投資家などが参加した。今回の調達により、エクイティと助成金を含む累計調達額は25.8億円となった。
BionicMは、東京大学での研究成果をもとに設立されたスタートアップだ。代表取締役社長の孫小軍氏が同大学の博士課程で取り組んだ研究開発を基盤に、ヒューマノイドロボットの技術を応用したパワード義足の開発・販売を手がけている。
パワード義足は、モーターなどの動力を利用して歩行や膝の曲げ伸ばしを補助する義足だ。同社は、動力アシスト機能を備えた「Bio Leg®」を開発し、米国でFDA(食品医薬品局)のクラスII医療機器としての登録や、医療保険適用に関する承認を取得したとしている。2024年には米国拠点を設立し、現地での販売体制を整備してきた。
米国では、義足利用者の高齢化などを背景に、歩行時の身体的負担を軽減する技術への需要がある。同社によると、2025年にはモーターやアクチュエーターを用いる電気機械式の義足に関する新たな保険請求用の分類コードが設けられたという。こうした制度面の変化も踏まえ、米国での事業展開を進めている。
新製品の「ASISTA™(アシスタ)」は、モーターなどを用いて膝の曲げ伸ばしを補助する、電気機械式のマイコン制御膝継手(MPK)を採用した義足製品だ。従来の一般的なMPKはブレーキによる制御が中心だが、同製品は膝を曲げる動作と伸ばす動作の両方を補助する。平地歩行に加え、階段や坂道の昇降、立ち座りなどの動作を支援する設計となっている。
今回調達した資金は、2027年に予定するASISTA™の米国市場投入に向けた生産体制の整備や、現地でのマーケティング・営業基盤の強化に充てる。今後は製造・販売体制の拡充を進め、パワード義足の普及と事業拡大を目指す方針だ。









