ゴーグル不要の没入体験—フォレストデジタルが1.3億円調達し事業拡大へ

東北大学発のアルツハイマー型認知症治療薬を開発するNeusignal Therapeuticsは、シリーズAラウンドにおいて総額22.5億円の資金調達を完了した。内訳は、第三者割当増資による11.5億円と、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」による11億円の補助金である。
今回のラウンドでの引受先は、FFGベンチャービジネスパートナーズ、日本ベンチャーキャピタル、ファストトラックイニシアティブ(FTI)、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、三菱UFJキャピタル (MUCAP)、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルの7社。
同社は、2022年4月に設立されたアルツハイマー型認知症(AD)など中枢神経系疾患の治療薬を開発する、東北大学発のスタートアップだ。低分子化合物を活用し、病気の進行を抑えたり、症状を改善したりすることを目指している。大学の研究成果と製薬業界の専門知識を活かし、国内外の製薬企業や研究機関と協力しながら、効率的に開発を進めている。認知症患者や家族の生活の質を向上させることを目的としている。
2023年12月AMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業(第3回)採択、同月Forbes JAPAN「次代を担う新星たち 2024年注目の日本発スタートアップ100選」に選出、2024年9月ICCサミットKYOTO2024「リアルテック・カタパルト」にて最優秀賞を受賞している。
代表取締役の吉田 欣史氏は、静岡大学理学部化学科を卒業し、早稲田大学大学院経営管理研究科でMBAを取得した。外資系ヘルスケア・ライフサイエンス企業でマーケティングや事業開発に従事し、日立化成(現レゾナック)再生医療事業部の事業開発部長などを歴任した後、2023年にNeusignal Therapeuticsの代表取締役に就任した。
アルツハイマー型認知症は、世界的に患者数が増加しており、新たな治療法の開発が急務とされている。近年、新しい医薬品の登場により期待が高まる一方、治療のマネジメントの難しさや高額な医療費などの課題も指摘されている。
今回の資金調達により、自社主導の企業治験や米国でのPhase1b治験の準備、安全性試験の実施、人材採用などを進める計画である。これにより、アルツハイマー型認知症の新たな治療法の実現が期待される。
画像はNeusignal Therapeutics HPより
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