SUPWAT、約2億円を調達──製造業の意思決定をデータドリブンに変える

SUPWAT、約2億円を調達──製造業の意思決定をデータドリブンに変える

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製造業のエンジニアリングチェーンを最適化するDXプラットフォーム「WALL」を展開する株式会社SUPWATは、INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund1投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドで約2億円の資金調達を実施した。

SUPWATは、製造業のエンジニアリングチェーン最適化に特化したDXプラットフォーム「WALL」を開発・提供する。WALLは、製造業における実験・解析サイクルの効率化と業務プロセスの標準化を目的として、企画・設計から製造準備、量産、保守にいたるまでを一貫してデータドリブンに高度化するシステムである。主な導入先は自動車や部品メーカーなど大手製造業中心で、導入企業において研究開発工程の実験・解析時間を60%以上削減する成果も実証されているという。また、AIやLLMを用いた分析・解釈技術に強みを持ち、個人依存を排した設計環境の実現や業務標準化を支援している。

製造業における研究開発・設計・生産技術開発などのエンジニアリング業務では、実験や解析の試行錯誤に莫大な工数を要している。また、熟練者の知見が十分に形式知化されておらず、いまだに人の勘や経験に依存せざるを得ない点が大きな課題となっている。

SUPWATは創業以来、こうした製造業のエンジニアリングチェーンにおける課題を、AIをはじめとするテクノロジーで解決することを目指し、実験・解析サイクルの効率化・高速化と知見を形式知化する開発に取り組んでいる。

代表取締役CEOは横山卓矢氏。東京大学大学院修了後、JXTGエネルギー株式会社(現:ENEOS株式会社)に入社し、潤滑油の技術営業を担当。その後、自動車メーカー向けOEM製品の研究開発に従事した。続いて株式会社メルカリに入社し、二次元バーコード決済における加盟店開拓全般に関する業務を担当。2019年にSUPWATを創業し、代表取締役CEOに就任した。

横山氏は、「少量データでも高精度に学習する基盤に、特許取得のAI解釈を組み合わせ、結果の“理由”と次アクションまでを提示できる状態を当たり前にします。現場で使えることに徹し、設計から量産立ち上げまでのスピードと再現性を引き上げ、『知的製造業の時代を創る』を実装していきます」とコメントしている。(一部抜粋)

同社は本ラウンドで得た資金を、WALLの機能拡張開発や人材採用、組織体制の整備など成長基盤の強化に充当する計画だ。非構造化データへの対応やデータレイク機能の整備、最適化アルゴリズムの強化、AIによる解釈機能の高度化などを目指す。

2024年にはLLMによる分析結果の解釈に関する特許(特許第7560193号)を取得し、2024年12月に本特許技術を活用した新機能の実装も進展。2025年12月よりデータレイク機能の「WALL」へのテスト実装を開始し、2026年3月の本格提供を予定している。

今後は製造業の研究開発プロセスを横断的に最適化し、多様な業種への展開やカスタマーサクセス・品質保証体制の強化、エンジニアなど多様な人材採用にも注力する方針だ。

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