ゴーグル不要の没入体験—フォレストデジタルが1.3億円調達し事業拡大へ

東京大学発のヘルスケアスタートアップ、issinホールディングスが、第三者割当増資による4.3億円、および融資による2億円の総額6.3億円の資金調達を実施した。これにより、創業以来の累計調達額は11.7億円となる。
今回のラウンドでの引受先は、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、FreakOut Shinsei Fund、東京大学協創プラットフォーム、SMBCベンチャーキャピタル、かんぽNEXTパートナーズ、BORベンチャーファンド、UT創業者の会の7社。借入先は、商工組合中央金庫。
同社は、日常生活に溶け込んだヘルスケア機器・サービスの開発・提供を行っている。主な製品として、体重測定が可能な「スマートバスマット」、効率的に運動習慣を身につけられるエクササイズサービス「Smart 5min」、専門家とAIが最適な健康アクションを提案する生活習慣改善サービス「Smart Daily」などがある。
スマートバスマットは、体重計とバスマットを一体化させた製品だ。3秒間スマートバスマットに乗るだけで、体重、体脂肪率、筋肉量を含む15項目が自動的に測定され、そのデータはWi-Fi経由でスマートフォンアプリに記録される。ユーザー数は6万人を超え、測定継続率は9割を超えている。また、全国の販売店舗数は2500店舗に拡大している。
代表取締役の程 涛(テイ トウ)氏は、1982年中国・河南省生まれ。東京工業大学を卒業後、東京大学大学院在学中の2008年にpopInを創業。その後、Baiduとの経営統合や、照明一体型3in1プロジェクター「popIn Aladdin」の開発などを手掛け、2021年4月にissinを創業した。程 涛氏はパズルゲーム「スイカゲーム」の開発者としても有名だ。
今回の資金調達により、既存事業の強化や新規事業の開発、さらには海外展開を加速させる意向を示している。今後も、製品開発を進めるとともに、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたサービスの開発・改善を行い、日常生活に溶け込むヘルスケア体験の提供を目指すという。
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