次世代水産養殖技術を手掛けるリージョナルフィッシュ、シリーズCで約40億円の資金調達を実施

魚類の腸内細菌叢を最適化する養殖技術を開発するホロバイオは、シードラウンドとして総額2.4億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は2.9億円となる。今回の資金調達には、既存株主の京都大学イノベーションキャピタル、中信ベンチャーキャピタルに加え、新規株主としてジェネシア・ベンチャーズ、池田泉州キャピタル、ウィルキャピタルマネジメントが参加した。
ホロバイオは2020年4月に設立された京都大学発のスタートアップで、魚類の腸内細菌叢を活用することで養殖魚の成長促進、免疫力向上、食性転換を実現する「新規生物育種技術」を開発している。同技術は特許出願中であり、一部の魚種で成果を上げているという。代表取締役の梅田 眞郷氏は、京都大学名誉教授であり、機能性腸内細菌を活用した生物研究を社会実装する目的で同社を創業した。
近年、世界的な人口増加に伴い、タンパク質需要の増大が続いている。その結果、配合飼料の原料となる魚粉・魚油の需要が高まり、カタクチイワシなどの資源減少が問題視されている。こうした背景のもと、ホロバイオの技術は養殖業の効率向上や環境負荷軽減につながる可能性がある。
調達資金は、養殖技術の社会実装に向けた現場実証、食性転換による環境適応型養殖技術の推進、人材採用などに充てられる予定だ。同社は今後も、海面および陸上養殖の生産効率向上を目指し、研究開発を継続する方針である。
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