Varinos株式会社

ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・提供するVarinos株式会社は、シリーズDラウンドで総額約12.5億円を調達した。みらい創造インベストメンツをリード投資家に、三井化学、横浜キャピタルが新たに出資。あわせて、りそな銀行、静岡銀行、商工組合中央金庫、常陽銀行、東日本銀行からの借入も行った。
Varinosは2017年設立のゲノム医療スタートアップで、次世代シーケンサー※を活用したゲノム検査の開発・受託解析を手がける。主力は、子宮内の細菌叢を解析する「子宮内フローラ検査」で、2017年に世界に先駆けて実用化した。現在、不妊治療クリニックを中心に400以上の医療機関で導入され、累計解析検体数は5万件を超える。
同社は子宮内フローラ検査に加え、着床前ゲノム検査(PGT-A)や流産組織などを解析する次世代POCゲノム検査なども展開し、生殖補助医療領域で検査ラインアップを拡充している。妊活・不妊治療に取り組む人向けのサプリメント事業も手がける。
子宮内フローラ検査は、受精卵の着床や妊娠継続に影響するとされる子宮内細菌叢を可視化する検査として普及が進む。
今回の調達資金は、各種検査の品質向上、国内外の医療機関への展開強化、サポート体制の拡充、新規事業開発、ガバナンス体制の強化などに充当する。海外展開も進め、不妊・少子化や女性特有の健康課題への対応を強化する方針だ。取り組みの第一弾として、三井化学と研究契約を締結し、ゲノム解析技術を活用した新規事業開発を進めている。
今後も、検査ラインアップの拡充と提供体制の強化を通じて、生殖医療におけるゲノム検査の活用を広げていく見込みだ。
※DNAやRNAといった生物由来サンプルの塩基配列を解読・決定する技術









