資金調達総額ほぼ横ばい、50億円以上の大型案件無しー2025年3月 KEPPLE Monthly Report

マンスリーレポートでは、2024年11月の日本のスタートアップ市場を資金調達動向の観点から振り返る。あわせて、注目の調達案件を踏まえながら、スタートアップ市場の直近のトレンドを解説する。なお、本データは公表資料をもとに作成しており、資金調達額には融資も含む。
ケップルの調査によると、2024年11月の日本のスタートアップの資金調達総額は520億円(前月比44%減)、資金調達件数は158件(前月比11%減)だった。過去6か月間の月次資金調達金額推移は以下の通りとなった。
過去数か月高水準が続いていたが、11月は一転調達総額が減少し、9月の約半分の水準となった。50億円以上の大型調達が1件に留まったことが主な要因である。
調達件数は前月より減少したものの、引き続き高い水準で推移している。50億円以上の大型案件が1件、10~50億円の中型案件が12件と先月比でいずれも低下した。
過去6か月の合計では、調達総額は4,508億円で前年同期比27%増、調達件数は979件で前年同期比7%増となった。
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Writer
株式会社ケップル / Data Analysis Group / Database Division / アナリスト
新卒で全日本空輸株式会社に入社し、主にマーケティング&セールスや国際線の収入策定に従事。INSEADにてMBA取得後、シンガポールのコンサルティング会社にて、航空業界を対象に戦略策定やデューディリジェンスを行ったのち、2023年ケップルに参画。主に海外スタートアップと日本企業の提携促進や新規事業立ち上げに携わるほか、KEPPLEメディアやKEPPLE DBへの独自コンテンツの企画、発信も行う。
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