資金調達総額ほぼ横ばい、50億円以上の大型案件無しー2025年3月 KEPPLE Monthly Report

マンスリーレポートでは、2025年3月の日本のスタートアップ市場を資金調達動向の観点から振り返る。あわせて、注目の調達案件を踏まえながら、スタートアップ市場の直近のトレンドを解説する。なお、本データは公表資料をもとに作成している。

未上場企業の資金調達動向

ケップルの調査によると、2025年3月の日本のスタートアップの資金調達総額は358億円(前月比2%減)、資金調達件数は163件(前月比17%増)だった。過去6か月間の月次資金調達金額推移は以下の通りとなった。

調達総額は前月比で微減し、過去6か月の中で最も低い水準となった。小型案件が多く、50億円以上の大型資金調達は行われなかったことが主な要因である。

資金調達が前月比で減少する一方、調達件数は前月比で24件増加した。

過去6か月の合計では、調達総額は3,386億円で前年同期比23%増、調達件数は937件で前年同期比0.2%増となった。