マンスリーレポートでは、2024年8月の日本のスタートアップ市場を資金調達動向の観点から振り返る。あわせて、注目の調達案件を踏まえながら、スタートアップ市場の直近のトレンドを解説する。なお、本データは公表資料をもとに作成しており、資金調達額には融資も含む。
小型案件が顕著に推移、調達総額は減少
ケップルの調査によると、2024年8月の日本のスタートアップの資金調達総額は494億円(前月比40%減)、資金調達件数は187件(前月比15%増)だった。過去6か月間の月次資金調達金額推移は以下の通りとなった。
調達総額は、3か月ぶりに前月比減となった。お盆期間中に資金調達が鈍ったことや、50億円以上の大型案件が1件と、案件小型化が顕著であったことに主に起因している。
一方、調達件数は前月より増加し、今年最高水準を記録した。小型案件の資金調達ニーズは引き続き安定して推移していることがうかがえる。
過去6か月の合計では、調達総額は3,484億円で前年同期比3%減、調達件数は976件で前年同期比4%増となった。
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