マンスリーレポートでは、前月の日本のスタートアップ動向を振り返る。上場企業では、成長著
しい企業が多いものの、日経平均などに比べて取り上げられる機会が少ない東証マザーズ/グロー
スに着目している。未上場企業では、大型の資金調達をピックアップする。
上場企業の動向
9月のマザーズ指数は、4.0%下落した。米国のインフレ率は目標の2%を依然上回り、利上げ完了
の見通しが立たず、米国株が軟調である。日本のインフレ率も直近半年は3%程度で推移してお
り、日銀の政策変更の可能性を織り込みつつある。
東証グロースの主要銘柄の中では、相場が弱い中でもカバーが7%上昇した。同業のANYCOLOR
がロックアップ期間終了に伴い、大きく売られたこともあり、同社についても警戒感が強かっ
た。しかし、ロックアップ期間終了後も大きな売りは見られず、安心材料につながった。
次に前月の東証グロース構成銘柄の騰落率ランキングを見ていく。
値上がり率ランキングTop3
①東京大学発創薬ベンチャーのペルセウスプロテオミクス (+69%): アグレッシブNK細胞白血病の
医師主導治験を開始した。
②アンバサダー事業ののアジャイルメディア・ネットワーク(+61%):株式分割を行った。
③砂型鋳造のJMC(+46%):大型低圧鋳造設備の導入を行ったため、売上成長に期待が集まった。