シェアサロンを運営するスタートアップ6選

シェアサロンを運営するスタートアップ6選

written by

KEPPLE編集部

目次

  1. 柔軟な働き方と多様な選択肢を提供
  2. スタートアップ6選
    • 株式会社GO TODAY SHAiRE SALON
    • サロウィン株式会社
    • 株式会社WBP
    • 株式会社Qnoir
    • Reco株式会社
    • 株式会社エフビーパートナーズ
  3. 多様化するニーズに応えるサービスへ

柔軟な働き方と多様な選択肢を提供

近年、美容師の新たな働き方の一つとしてシェアサロンとよばれるサービスが注目を集めている。シェアサロンは、フリーランスの美容師が共同で個室や設備を有料で借りることができる店舗の形態で、施設の共有によりコストを削減し、効率的な利用が可能となる。

矢野経済研究所によると、2022年度の理美容サロン市場は、事業者売上高ベースで2兆704億円(前年度比101.2%)となった。2023年度は、事業者売上高ベースで2兆900億円(前年度比100.9%)と予測される。

シェアサロンは美容師に柔軟な働き方を提供し、顧客にも多様な選択肢をもたらすことから、美容産業の新たなトレンドとして期待され、市場規模の拡大が見込まれる。

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スタートアップ6選

株式会社GO TODAY SHAiRE SALON

企業HP:https://www.shairesalon-go.today/topofcrew

フリーランスの美容師が利用できる「シェア美容室」を運営。シェア美容室の施術スペースを利用する美容師は、固定費と売り上げの一部を支払う。東京や大阪などではネイリスト専用個室付き店舗もある。ゆったりとした個室空間と充実した設備の店舗で、それぞれのライフスタイルやスキルに合わせた生産性の高い働き方を実現する。

2020年8月には、シリーズBラウンドにてカルチュア・コンビニエンス・クラブ、W venturesを引受先とする第三者割当増資などによる総額10億円の資金調達を実施した。

サロウィン株式会社

企業HP:https://salowin.jp/

フリーランスとして働く美容師向けのシェアサロンを運営する。月額利用料と売上の一部を支払うことで、サロンの設備が24時間利用可能。30分単位でスポット利用もできる。シャンプー台、ドライヤーやコテ等の機材を貸し出すサロン形態でハサミ1本で独立が実現する。2024年4月現在、設立4年半でサロン利用の美容師は約1,000名、全国に101店舗を展開しており、今後も各サービスの出店拡大を目指す。

2023年8月には、ニッセイ・キャピタル、コロプラネクストなど11社を引受先とした第三者割当増資、及び三井住友銀行、商工中金、りそな銀行など5行からの借入により合計15億円の資金調達を実施した。

株式会社WBP

企業HP:https://www.salon-village.com/

美容従事者向け複合型ビューティーシェアサロン「SALON VILLAGE(サロンビレッジ)」を運営している。SALON VILLAGEは、美容従事者向けに月額課金型のサブスクリプションモデルで個人で専有できる完全個室空間を提供するシェアサロン。 また、不動産・店舗オーナー向けに同サロンのフランチャイズシステム「ビレッジシップ」の提供も行う。

2023年4月には、プレシリーズAラウンドにて、ポーラ・オルビスホールディングス、岡三キャピタルパートナーズ、Chatwork CEO山本 正喜氏を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。

株式会社Qnoir

企業HP:https://www.qnoir.com/

複合型シェアサロン「Qnoir(クノア)」を運営している。Qnoirは、美容師、ネイリスト、エステティシャンなど、美と健康に関わる多種多様なフリーランスが集まるシェアサロン。 同サロンは、24時間365日営業となっており、利用者は、アプリやWEBで直接メニューの予約〜事前決済が可能。さらに、美容や健康にまつわる予約を一元管理できる。

2024年1月には、インタラクティブパートナーズがQnoirの全株式を取得するための株式譲渡契約を締結し同社の株式を取得した。

Reco株式会社

企業HP:https://reco-inc.studio.site/

独立支援型シェアサロン「Reco(リコ)」を運営する。オンラインで簡単に予約でき、スマートキーやクラウドカメラを利用したIoTシェアサロンで24時間365日利用可能。タオルや材料、ドライヤーや加温器、パーマ等の美容専門機器も全て揃っているので、美容師は好きな時間帯をオンラインで予約し、来店するだけで施術することができる。

2021年9月には、テックアットおよび複数のエンジェル投資家を引受先とした第三者割当増資による総額数千万円の資金調達を実施した。2022年11月には、美容室経営のアップデートをサポートする「SALONde(サロンド)」の提供を開始した。

株式会社エフビーパートナーズ

企業HP:https://fbeauty.co.jp/

フリーランスで働く美容師向けのシェアサロンを運営する企業。月額利用料を支払い、カットブースを1席占有することができる1年契約の「マンスリー会員」と、時間単位でカットブースを借りられる「タイムシェア会員」の2種類がある。美容師会員専用ラウンジを完備しており、ミネラルウォーター、コーヒー等の飲み物、WIFI、充電用電源なども利用可能。

多様化するニーズに応えるサービスへ

シェアサロンは美容業界に革新をもたらし、新たな可能性を切り開いている。今後も、多様化するニーズに応える柔軟なサービスとして、さらなる成長が期待される。美容師と顧客双方にメリットをもたらすシェアサロンの発展が、業界全体の活性化につながることだろう。

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※矢野経済研究所「理美容サロン市場に関する調査を実施(2023年)

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