シェアサロンを運営するスタートアップ6選【2025年7月更新】

シェアサロンを運営するスタートアップ6選【2025年7月更新】

xfacebooklinkedInnoteline

柔軟な働き方と多様な選択肢を提供

近年、美容師の新たな働き方の一つとしてシェアサロンとよばれるサービスが注目を集めている。シェアサロンは、フリーランスの美容師が共同で個室や設備を有料で借りることができる店舗の形態で、施設の共有によりコストを削減し、効率的な利用が可能となる。

2023年度の理美容サロン市場は、前年度比1.0%増の2兆920億円となった。2023年度は、コロナ禍からの回復で消費意欲も回復した。一方で物価上昇により支出は抑制傾向にあり、旅行などの体験型消費へのシフトが目立った。こうした中、2022年秋以降、理美容業界で施術料金の値上げが進み、物価上昇への理解から消費者も受け入れる傾向に。結果として2023年度は来店数が回復した。

シェアサロンは美容師に柔軟な働き方を提供し、顧客にも多様な選択肢をもたらすことから、美容産業の新たなトレンドとして期待され、市場規模の拡大が見込まれる。

オープンイノベーションバナー

スタートアップ6選

株式会社GO TODAY SHAiRE SALON

企業HP:https://www.shairesalon-go.today/topofcrew

フリーランスの美容師が利用できるを運営。全国に50店舗以上展開。店舗ごとに内装・設備・プランを最適化することでフリーランス美容師に豊富な選択肢を提供する。東京や大阪などではネイリスト専用個室付き店舗もある。ゆったりとした個室空間と充実した設備の店舗で、それぞれのライフスタイルやスキルに合わせた生産性の高い働き方を実現する。

2025年6月には、オールインワンアプリ「SHAiRE(シェア)」を正式リリースした。アプリひとつでクレジットカード決済、予約・スケジュール管理、顧客カルテ、メッセージ機能などを一元化し、サロン運営の効率化と顧客体験の向上を実現する。

サロウィン株式会社

企業HP:https://salowin.jp/

フリーランスとして働く美容師向けのシェアサロンを運営する。月額利用料と売上の一部を支払うことで、サロンの設備が24時間利用可能。30分単位でスポット利用もできる。シャンプー台、ドライヤーやコテ等の機材を貸し出すサロン形態でハサミ1本で独立が実現する。2025年2月時点で、サロン利用の美容師は約1500名、全国に1店舗を展開しており、今後も各サービスの出店拡大を目指す。

2025年2月には、シリーズDラウンドにてHIRAC FUND、コロプラネクスト、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資による、総額25億円の資金調達を実施した。併せて同ラウンドにおけるデットファイナンスとして総額約27億円実施し、シリーズDをクローズした。これにより、シリーズDラウンド全体での調達額は総額約52億円となった。

株式会社WBP

企業HP:https://www.salon-village.com/

美容従事者向け複合型ビューティーシェアサロン「SALON VILLAGE(サロンビレッジ)」を運営している。SALON VILLAGEは、美容従事者向けに月額課金型のサブスクリプションモデルで個人で専有できる完全個室空間を提供するシェアサロン。

2025年4月には、シェアサロン「SALOWIN」などを展開するサロウィン株式会社がWBPの全株式を取得し、完全子会社化した。

株式会社Qnoir

企業HP:https://www.qnoir.com/

複合型シェアサロン「Qnoir(クノア)」を運営している。Qnoirは、美容師、ネイリスト、エステティシャンなど、美と健康に関わる多種多様なフリーランスが集まるシェアサロン。 同サロン利用者は、アプリやWEBで直接メニューの予約〜事前決済が可能。さらに、美容や健康にまつわる予約を一元管理できる。

2024年1月には、インタラクティブパートナーズがQnoirの全株式を取得するための株式譲渡契約を締結し同社の株式を取得した。

Reco株式会社

企業HP:https://reco-inc.studio.site/

独立支援型シェアサロン「Reco(リコ)」を運営する。オンラインで簡単に予約でき、スマートキーやクラウドカメラを利用したIoTシェアサロンで24時間365日利用可能。タオルや材料、ドライヤーや加温器、パーマ等の美容専門機器も全て揃っているので、美容師は好きな時間帯をオンラインで予約し、来店するだけで施術することができる。他にも、サロンのDXサポートや、独立のための専門パートナーとなる顧問税理士サービスも提供している。

2025年6月には、シェアサロン「SALOWIN」などを展開するサロウィン株式会社に事業の譲受を行うことを決定し、最終契約を締結した。

株式会社エフビーパートナーズ

企業HP:https://fbeauty.co.jp/

フリーランスで働く美容師向けのシェアサロンを運営する企業。月額利用料を支払い、カットブースを1席占有することができる1年契約の「マンスリー会員」と、時間単位でカットブースを借りられる「タイムシェア会員」の2種類がある。美容師会員専用ラウンジを完備しており、ミネラルウォーター、コーヒー等の飲み物、WI-FI、充電用電源なども利用可能。

KEPPLE DBバナー

-----------
※矢野経済研究所「
理美容サロン市場に関する調査を実施(2024年)

新着記事

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

投資家向けサービス

スタートアップ向けサービス