企業のデジタル化を推進する「Photolize」を開発・運営するcodeless technologyが、第三者割当増資と融資による1億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、Gazelle Capitalとしんきん-やらまいか投資事業有限責任組合(通称、やらまいかファンド)のほか、エンジェル投資家9名。
Photolizeは、書類を自動でデジタル入力フォームに変換するDXツールだ。書類を送信するだけで入力フォームをデジタル化するため、普段の運用を即座にシステムに切り替えて検証できる。フォームは必要に応じて都度修正が可能だ。現場に合わせたシステムを期間と費用をかけて制作したもののゲンバが満足できるシステムにはならなかった、といった従来ありがちだった課題の解決に貢献する。
同社は、スノーボードスクールの経営や大手企業での新規事業設立に携わった猿谷 吉行氏が2020年4月に設立した。猿谷氏は企業経営や新規事業立ち上げを経験した後、2011年にスマートフォン修理会社を起業。10年間の経営を経て上場企業に売却した。中小企業のシステム導入における課題を解決するため、Photolizeの開発に至った。
Photolizeは2023年10月にベータ版の提供を開始。上場企業や行政機関、個人事業主や工場などで利用が進む。2023年12月には、三谷産業主催の北陸の地域経済活性化や地域課題の解決につながるビジネスプランを募集する「MITANI Business Contest 2023」で最優秀賞を受賞した。
将来的には海外展開も視野に入れているという。今回の資金調達は、顧客サポートの強化、AI等の開発促進、営業スタッフの増員などに充当する。
画像はcodeless technologyプレスリリースより