MagicPod、シリーズBで5億円を調達ーーAIエージェント技術でソフトウェアテスト自動化を推進

MagicPod、シリーズBで5億円を調達ーーAIエージェント技術でソフトウェアテスト自動化を推進

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ノーコードE2Eテスト自動化ツールを提供する株式会社MagicPodは、シリーズBラウンドで、HIRAC FUNDおよびOne Capitalを共同リード投資家とした5億円の資金調達を実施した。​

同社は、2012年に設立され、モバイルアプリやウェブアプリのテスト自動化を支援するプラットフォームを開発・提供している。プログラミング不要のノーコード設計と、AIによる自動修正機能を特徴とし、これまでに500社以上の企業に導入されてきた。MagicPodは、ノーコードでテストケースを自動生成できるほか、AIによるテストスクリプトの自動修復機能を備えており、モバイルアプリとウェブアプリの両方に対応している。

代表取締役CEOの伊藤 望氏は、大学院修了後、ワークスアプリケーションズに入社し、会計システムのプロダクト開発に従事。​在職中に自動テストツールの開発に取り組み、社長賞を受賞するなどの成果を上げた。​その後、2012年7月に独立し、TRIDENT(現・MagicPod)を設立した。

今回の調達資金を活用し、ノーコードとAIエージェントを融合させる開発を進める計画だ。

ソフトウェア開発業界では、生成AIの進展により、AIエージェントが開発やテストの工程を支援する動きが活発化している。​MagicPodは、外部AIエージェントとの連携を可能にする「MagicPod MCPサーバー」のベータ版を2025年4月18日より提供開始。​これにより、自然言語での指示によるテストケースの作成・実行が可能となる。​

また、MagicPod内部にAIエージェントを搭載し、テストスクリプトの自動修復や最適なテスト設計の提案を行う機能も開発中である。​これらの取り組みにより、テスト自動化の導入障壁を下げ、より多くの企業での活用拡大を図る方針だ。

AIエージェント技術とノーコードの融合によって、ソフトウェアテスト自動化の新しいスタンダード創出を狙うMagicPod。今後はGitHub連携によるコード管理機能の強化や、AIエージェントによるテストスクリプト生成・メンテナンス機能のさらなる進化も予定している。

画像はMagicPod HPより

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