心の動きを光で伝えるイヤリング型デバイス、感情を共有する豊かなコミュニケーションへ

心の動きを光で伝えるイヤリング型デバイス、感情を共有する豊かなコミュニケーションへ

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KEPPLE編集部


心拍に合わせて光るイヤリング型デバイスを開発する株式会社e-lamp.がシードラウンドにて、ANRIを引受先とした第三者割当増資による3000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回の資金調達により、デバイスの量産体制構築や企業、行政機関との連携を強化する。

脈拍で色が変化するイヤリング型デバイス

e-lamp.ONEは、耳たぶの血管の拡大・収縮を感知するセンサーで脈の動きを推測し、血液量の増減に合わせてLEDの色が変化し、点滅するイヤリング型脈拍フィードバックデバイスだ。

イメージ
自分自身や周りの人々の感情を色で可視化し、心拍による興奮や感情を相手と共有することができる。行政や企業とも連携し、婚活イベントやワークショップなどで幅広く活用されている。

e-lamp. ONEは、グッドデザイン・ニューホープ賞受賞などを経て、2023年4月から正式販売を開始した。

今回の資金調達に際して、代表取締役 山本 愛優美氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

感情が伝わることでコミュニケーションに付加価値を

―― e-lamp.ONEの特徴やユースケースについて教えてください。

 山本氏:e-lamp.ONEは、脈拍に合わせて光るイヤリング型のデバイスです。脈動と連動して点滅し、さらに血液の量とも連動して光の色が変わります。血液量が増えると、青から緑、そして赤へと変化していく仕組みです。

個人、企業ともにご購入いただいており、利用方法はさまざまです。ファッションアイテムとしてだけではなく、カップルがギフトとして購入するほか、企業では新規事業の一環として生体情報の活用に興味をお持ちのケースがあります。

愛媛県と協力して婚活イベントを開催し、マッチング率を通常の3倍に増加させた成功事例もあります。また、来場者にe-lamp.ONEを貸し出し、夜景を楽しみながらドキドキする瞬間を記憶に残してもらうというイベントも実施しました。他にも、ナイトクラブのDJやダンスイベントでの利用など、幅広い場面で活用していただいています。

装着時の様子
さまざまなユースケースを模索中の段階ですが、e-lamp.ONEをコミュニケーションのきっかけとして、人々をつなげていきたいと考えています。

―― e-lamp.ONE開発のきっかけを教えてください。

中学生の頃から、漫画をきっかけに起業に関心があり、高校在学中には学生団体での活動などを経て、高校2年生のときには起業をし、複数の事業に携わりました。

以前から「ときめき」という概念に強い興味を抱いており、慶応義塾大学に進学後は、「ときめき」をテーマに別事業を行っていました。事業のクローズを起点に、「ときめき」をアカデミックな視点から追求しようと考え、心理学や感性工学の研究に関心を持ったことがe-lamp.ONEのアイデア着想のきっかけです。

最初は、表情によって色が変わる間接照明のプロトタイプを制作しました。日常での実用性を考える際、間接照明のユースケースが限定的であることや、カメラで撮影されることへの抵抗感を感じる人も多いことから、そのアプローチは実現に至りませんでした。

試行錯誤の結果、抵抗感なく生体情報を取得し、日常的に身に着けられるウェアラブルデバイスとして、イヤリング型デバイスのアイデアにたどり着きました。

デバイスの小型化に関しては非常に試行錯誤しました。企業や研究室の協力を得て段階的に小型化を進めながら、経済産業省の「未踏アドバンスト事業」に採択されたことをきっかけに、2022年に法人化しています。

感情の共有を促進するために生体情報を活用

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

イヤリング型のデバイスを多くの方々に提供するために、量産体制を整えていくことが一番の目的です。同時に、企業や行政機関などと連携し検証をしながら、e-lamp.のアイデアを広く浸透させたいと考えています。

また、今後は社内研究や事業推進の体制を強化します。現在は業務委託のメンバーが中心ですが、積極的にCXOクラスのポジションを採用する予定です。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

まずは、イヤリング型デバイスの量産を進め、国内外を問わず世界中にコンセプトを広げていきます。また、イヤリング型デバイスと連動するアプリケーションの開発も進めています。他のウェアラブルデバイスとも連携し、より幅広く、感情を共有するような体験を届けることを目指しています。

長期的には、取得する生体情報の幅を広げていきます。脈拍だけではなく、顔や目の動き、脳波、手の動きなどの生体情報も活用することで、人々のコミュニケーションを豊かにするプラットフォームの構築が目標です。さらに、現在はイベント時にe-lamp.ONEを利用することが増えていますが、エンターテイメントに限らず日常のあらゆる側面にも幅広く展開していきます。

我々が専門にしている、他社と生体情報を共有することによるコミュニケーションの促進は、海外では学問的にも進んでいます。実際に市場調査をする中でも、海外からの訪日客の方々にも多くの関心をいただいているため、将来的には海外展開も視野に入れています。

当社が大きな強みを持つのは、体験の創出です。ウェアラブルデバイスを開発する企業などとの提携を通じて、コミュニケーションの促進や、感情を他者と共有する未来の実現に向けて取り組んでいきます。


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