東大発AI・宇宙ベンチャーLocationMind、シリーズBで総額31.7億円調達

東大発AI・宇宙ベンチャーLocationMind、シリーズBで総額31.7億円調達

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KEPPLE編集部

AI・宇宙ベンチャーのLocationMindがシリーズBラウンド2ndクローズにて、総額13.7億円(エクイティ:約9.3億円、デット:約4.5億円)の資金調達実施を明らかにした。シリーズBラウンドとしての総額は31.7億円(融資含む)となった。

今回のラウンドでの引受先は、共同通信社、博報堂DYベンチャーズ、マーキュリアインベストメントなど。

同社は、位置情報プラットフォームを開発する東京大学発のベンチャー企業。AI事業では、人や車、船、衛星画像など、世界中の位置情報データを扱い、幅広い分析サービスを提供している。また宇宙事業では、GPSなどの測位信号自体にセキュリティ対策を施す特許技術を活用し、不正や攻撃などのリスクから保護するセキュリティサービスを提供する。現在、自動車、船舶、ドローンなどのスマートデバイスに対する信頼性の高い次世代GPS受信機の開発や、安心・安全な測位技術に基づく社会基盤の構築構想と実証を重ねている。

同社は2019年2月に桐谷 直毅氏が設立。桐谷氏は東京大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックスの投資銀行部門にて、IPOやクロスボーダーM&Aのアドバイザリーに従事。その後独立し、大学発ベンチャーなどの支援に注力するベンチャー投資企業Angel Bridgeなど複数の起業を行った経験を持つ。

2019年の設立以来、三菱総合研究所や日野自動車、マップマーケティングなどの事業会社と協業し、研究、開発を進めている。

2024年7月には、ドコモ・インサイトマーケティングが提供する「モバイル空間統計®」を使った新しいタイプのGPS統計データ「xPop Advanced Data」を開発したと発表した。今後も、位置情報AIと宇宙技術を通じて、世界中の位置情報分析市場の拡大を目指していく予定だ。今回の調達資金は、既存事業における分析ソリューションの拡張と展開地域・領域のさらなる拡大、信頼性の高い次世代GPS受信機の開発、空間情報生成AIの開発に充当される予定だという。

画像はLocationMindプレスリリースより

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