(2022年3月7日週) 海外資金調達 Weekly <Seed&Early編>

(2022年3月7日週) 海外資金調達 Weekly <Seed&Early編>

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KEPPLE編集部

3月7日週に資金調達が報道されたシード・シリーズA・シリーズBの企業を調達額順に紹介します。

シード第1位 Leasy(資金調達額 1,700万ドル)

シードラウンドで、最も大きく資金調達したのはペルー発でラテンアメリカ向けにライドヘイリングドライバー向けの自動車ローンを提供するLeasyでした。LeasyはUberと提携しており、既に370件以上のローン契約を引き受けており、1,500人以上がウェイティングリストに載っているとのことです。Magma Partnersが主導して200万ドルの株式と、1,500万ドルのデット調達に成功しました。


シード第2位 Glean(資金調達額 1,080万ドル)

SaaS企業Gleanは、アメリカを拠点に企業のコスト削減を支援しています。Gleanは請求書の処理の業務軽減と購入に関するデータ分析を行うことでコスト削減を可能にするソフトウェアを提供しています。典型的な顧客層は、小さな財務チームを有する成長率の高いミドル~レイターステージの企業とのことです。請求書の処理規模に応じたサブスクのサービスとなっており、50の請求書処理が可能なBasicプラン(月額295ドル)~となります。


シリーズA第1位 Stilt(資金調達額 1.14億ドル)

シリーズAで調達額が大きかったのは、もともと移民や銀行サービスを受けれなかった人々に向けた融資サービスとしてスタートしたStiltでした。また、最近では、Credit as a serviceとして「onbo」をローンチし、同社が構築してきたクレジットスタックを公開し、他の企業のクレジット商品構築を支援しています。Link Venturesが主導して1400万ドルを株式調達したほか、ローン顧客への融資に向けて1億ドルの融資枠獲得にも成功しました。


シリーズA第2位 Colossal(資金調達額 6,000万ドル)

2番目は遺伝子編集技術CRISPRを用いてマンモス復活に取り組むバイオサイエンス企業Colossalです。ビジネス目標として、その過程で磨かれる遺伝子工学技術のスピンオフを掲げています。企業自体は2021年創業と新しい企業ですが、共同創業者のGeorge Churchは、Wyss研究所の所長として、ハーバード大学のChurch Labsを独自に運営するほか、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の教授でもあり、遺伝子分野のリーダーとして知られている人物です。2017年に研究室メンバーでアジアゾウの細胞で45の遺伝子をいじったとの報告もあります。今回ColossalはThomas Tull、At One Venturesを中心に複数の投資家から6,000万ドルを調達しました。


シリーズB第1位 Swiftly(資金調達額 1億ドル)

シリーズBで調達額が大きかったのはSwiftlyです。Swiftlyは食品小売店のデジタル化を支援するプラットフォームを提供しており、オンラインショッピングに加えて消費者の分析や広告も可能にしています。今回はWormhole Capitalが主導する形でシリーズBにて1億ドルの調達に成功しました。


シリーズB第2位 Beam(資金調達額 9,300万ドル)

2番目は電動キックボードと電動自転車のシェアリングサービスを展開するシンガポールのBeamです。BeamはAffirma Capitalの主導するシリーズBで9300万ドルの調達に成功しました。日本、インドネシア、フィリピン、ベトナム、トルコへの進出に資金は使われる予定とのことです。導入予定の第5世代の新しいeスクーター「ビーム サターン」は平均的なeスクーターの電池容量が2倍で航続距離は110kmとのことです。



ラウンド別の主要案件は下記のとおりです。


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