株式会社Mined

オンライン学習サービスを展開する株式会社Minedは、ジェネシア・ベンチャーズおよび個人投資家を引受先とする6000万円の資金調達を実施し、累計調達額は2.1億円となった。
2020年に設立されたMinedは、小中学生向けにライブ配信形式でプログラミングを教える「ちゃんプロ」や、オンライン学習サービス「スコラボ」を提供している。ちゃんプロは、テキストプログラミング言語「Python」を用いた双方向のライブ授業であり、ゲーム実況配信に着想を得たインターフェースとクイズ形式の設問など、ゲーミフィケーション要素を取り入れている点が特徴だ。これにより、継続率97%という高水準を維持している。
また、ちゃんプロでは、学習者が挫折しない仕組みを重視しており、AIによるエラー解析と自動アドバイス、個別チャットによるサポート体制を整備。講師が個々の進捗をリアルタイムで確認し、必要に応じたアドバイスを行うことで、エラーによる学習離脱を防いでいる。加えて、ブラウザのみで環境設定不要ですぐにPythonを使って学習を始められる環境を提供しており、初学者でもスムーズにプログラミングの体験に入ることができる。
代表取締役CEOの前田 智大氏は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の電子工学部を卒業後、MITメディアラボの修士課程を修了。2020年8月にMinedを創業し、日本の教育現場に新しい学びの形を提供している。
前田氏は、「引き続き、皆様がより楽しく、より身につくという学習体験を強化していきながらも、大人数のエンタメライブ授業 x AIによる即時個別サポートという新たなフォーマットでグローバルに挑戦していきます。」とコメントしている。(一部抜粋)
教育業界では、AIの進化に伴い、教育の在り方が大きく問い直されている。知識のインプットや反復学習の自動化が進む中、主体的に学び続けることの重要性が高まっている。Minedは、AI技術とライブ授業による楽しく、身につくような学習体験を構築し、新しい教育のスタンダードを築く存在として期待されている。
今回の資金調達により、Minedは2025年4月にちゃんプロのアメリカ事業を開始し、日本国内での事業拡大も進める予定である。大人数参加型のエンタメライブ授業と、AIによる即時個別サポートという新しいフォーマットでのグローバル展開を目指す。
今後も、市場のニーズに応えながら子どもたちが楽しめるような学びを実現していく方針だ。
画像はMinedプレスリリースより