セキュリティチェックを効率化するConoris Technologiesが、プレシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による1.5億円の資金調達を実施したことを明らかにした。今回の調達により、累計調達額は約2.4億円となった。
今回のラウンドでの引受先は、ジェネシア・ベンチャーズ、Rice Capital、他複数の個人投資家等。
同社は、企業のセキュリティチェックを効率化するプラットフォーム「Conoris」を提供している。Conorisは、管理者、ユーザー部門、ベンダーが同じシステム上で業務を進められるため、やり取りの手間が削減できる。さらに、入力ミスや抜け漏れを防ぐチェック機能があり、セキュリティ管理の精度を高められる。すべてのデータを一元管理することで、リアルタイムでの状況把握が可能になり、企業のガバナンス強化にもつながる。他にも、回答事業者向けの「Conoris Answer」、外部委託先管理の「Conoris BP」などを提供している。
2025年1月には、クラウドサービス事業者・外部委託先企業等から回収したセキュリティチェックシートや委託先調査票の情報に対し、AIが、審査部門の手作業に代わりリスク判定・レビュー業務を自動で行なう「AIレビューアシスト」をリリースした。
代表取締役である井上 幸氏は、大学卒業後ワークスアプリケーションズに入社し、ERPの営業や統合ID管理システムの導入・保守に従事。その後、リクルートキャリア(現リクルート)で法人営業やコンサルタント、新規事業開発を担当し、採用系SaaSの企画・営業に携わった。2019年からはパーソルグループのCVCでベンチャーキャピタリストとして活動。2020年6月に株式会社ミツカル(現Conoris Technologies)を創業し、代表取締役に就任した。
近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、クラウドサービスの利用や外部委託先の管理におけるセキュリティリスクが増大している。これに伴い、セキュリティチェックや委託先管理の効率化を支援するソリューションの需要が高まっている。
今回の資金調達により、Conorisシリーズの市場展開を加速させるとともに、新規事業への投資を進める予定である。企業のセキュリティリスク管理をさらに強化し、業務効率化を支援することが期待される。
画像はConoris Technologiesプレスリリースより
Tag