MODE, Inc.、シリーズBで約8億円の追加調達—IoTとAIで現場の効率化を推進

MODE, Inc.、シリーズBで約8億円の追加調達—IoTとAIで現場の効率化を推進

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業務効率化のためのソフトウェアサービスを提供するMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンマテオ)は、シリーズB追加ラウンドとして、KDDI Open Innovation Fund、キヤノンマーケティングジャパン、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、セーフィーベンチャーズから総額約8億円(530万米ドル)の資金を調達した。これにより、シリーズBの累計調達金額は1405万米ドル、設立以来の累計調達額は2976万米ドルとなる。

同社は、企業の現場業務を効率化するためのIoTプラットフォーム「BizStack」と、AIを活用したアシスタント「BizStack Assistant」を提供している。BizStackは、工場や倉庫などの設備から集めたデータを一元管理し、わかりやすく可視化するシステムである。企業は設備の稼働状況や異常をリアルタイムで把握し、迅速な対応が可能となる。BizStack Assistantは、AIを活用して現場のデータを分析し、作業員の質問に答えたり、改善策を提案したりするアシスタント機能を持つ。これにより、現場の知識が属人化せず、誰でも適切な判断ができるよう支援する。

同社の中長期ビジョンは、「人間とAIが協働する次世代の現場環境を実現すること」であり、AIエージェントがデジタル労働力として現場を深く理解し、人間を補完しながら働くことで、日常業務の効率化や人材不足の課題解決を目指している。第一段階では、データの収集・統合・活用を進め、現場のデジタル化を推進する。第二段階では、AIエージェントが自律的に現場業務を支援し、デジタル労働力の実用化を進める予定だ。

代表取締役CEOの上田学氏は、大学院修了後、2人目の日本人エンジニアとしてGoogleに入社し、主にGoogleマップの開発に携わる。その後Twitterに移り、公式アカウント認証機能や非常時の支援機能などのチーム立ち上げ、開発チームのマネジメントに従事。2014年、Yahoo!出身の共同創業者のイーサン・カンとシリコンバレーを拠点にMODE, Inc. を創業した。日本法人であるMODE Japanは2017年9月に設立した。

今回の資金調達は、AI技術の進化および融合技術の推進、さらに日本市場でのAIプロダクトをアメリカ市場へ展開するための、営業・マーケティング基盤の強化に活用される予定だという。

画像はMODE, Inc.プレスリリースより

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