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診断・創薬技術を開発するAOI Biosciences株式会社は、第三者割当増資と株式譲渡によるセカンダリー取引を実施し、取引総額が約5億円となったと発表。今回の第三者割当増資により、累計資金調達額は約10億円となった。
本ラウンドには、既存投資家の日本ベンチャーキャピタル、SBI新生企業投資、i-nest capitalに加え、新たにGoAhead Ventures、栖峰投資ワークス、SUMISEI INNOVATION FUND、SBI岡三オルタナティブ・インベストメント、BIG Impact、中信ベンチャーキャピタルが参加した。
AOI Biosciencesは、自己免疫疾患や感染症領域を対象に、診断技術と創薬技術の研究開発を進めるバイオテックだ。現在は「ネオセルフ抗体検査」を軸とした疾患の早期発見・治療最適化と、量子関連技術を活用した「アロステリック創薬技術」に取り組んでいる。
「β2GPIネオセルフ抗体検査」は、不育症※1や不妊症との関連が報告されているネオセルフ抗体を、血液検査で調べる検査だ。国内300以上の医療機関に導入されており、不育症を対象とする先進医療A※2にも承認されている。マレーシア、韓国、台湾、インドネシアなどアジア圏への展開も進めている。
創薬領域では、東芝と共同で、量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用したアロステリック創薬技術を開発している。従来は多くの労力やコストを要していた実験的手法に比べ、タンパク質の立体構造情報から「アロステリックサイト」※3を計算によって予測する技術だ。これにより、これまで創薬が難しいとされてきたタンパク質への応用を目指す。
今回調達した資金は、β2GPIネオセルフ抗体検査の国内普及と海外展開、新たなネオセルフ抗体検査や創薬研究の拡充、量子関連技術を活用したアロステリック創薬の研究開発に充てる。診断と創薬の両面から、自己免疫疾患を中心とした事業拡大を進める方針だ。
※1 不育症:妊娠はするものの、流産や死産を繰り返して元気な赤ちゃんを得られない状態。
※2 先進医療A:厚生労働省が定める先進医療の区分の一つ。未承認・適応外の医薬品等を使用しない医療技術や、人体への影響が極めて小さい検査技術などが対象となる。
※3 タンパク質に機能的多様性をもたらす⽴体構造や活性を特異的に調節する部位。
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