株式会社Milly

製造業のデジタル化を支援するMillyは、新たに「自動HP化」「顧客管理(CRM)」「英語同時通訳」の3つの機能を追加したと発表した。これにより、製造業企業の情報発信、顧客管理、海外取引がより効率的に行えるようになる。
同社は2023年7月に設立され、同年10月に「MILLY」をリリース。わずか5カ月で104社への導入を達成している。MILLYは、紙やFAXでのやり取りをスマートフォン上で簡単に行える製造業向けチャットツールだ。見積依頼や発注、納品日の管理などを効率化し、製造業間のコミュニケーションを円滑にする。同社はほかにも、Web制作やマーケティング、コンテンツ制作、サービス開発など、Web戦略全般の支援も行っている。今回の新機能追加は、企業のデジタル化とグローバル展開をサポートすることを目的としている。
代表取締役社長の北村 丈氏は大学卒業後、海外商社に新卒入社し、その後リクルートに入社。さらに、製造業向けSaaS ITベンチャーで新規顧客開拓やプロダクト開発、セールス教育に携わり、2023年にMillyを創業した。
製造業界では、情報発信の負担、顧客管理の煩雑さ、言語の壁といった課題が存在する。特に中小企業にとって、これらの課題は海外展開の大きな障壁となっている。Millyの新機能は、これらの課題を解決し、企業の競争力強化に寄与することが期待される。
新機能の詳細は以下の通りである。
1. 自動HP化:企業の製造情報やニュース、採用情報などを自動で更新、検索エンジン最適化(SEO)も自動化する。ホームページの更新作業が不要となり、情報発信の効率化を図る。
2. 顧客管理(CRM):顧客データや商談履歴、アフターサポート情報を一元管理することで、情報の散逸を防止し、迅速な対応が可能となる。リピート率の向上と新規顧客獲得が期待できる。
3. 英語同時通訳:システム全体が英語対応となり、海外パートナーや取引先とのコミュニケーションを円滑にする。即時同時通訳の機能によって、依頼が来た瞬間にチャットベースでの対応や製品写真の送付、CADデータの送付など取引にあたる重要な情報交換が可能となり、言語の壁を越えたスムーズな取引ができる。
これらの機能追加により、製造業の業務効率化と海外展開の推進が期待される。今後も、業務プロセスの自動化とデータ活用を強化し、製造業界の変革を支援していく方針である。
画像はMillyプレスリリースより