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フュージョンエネルギー関連技術を開発する京都フュージョニアリング株式会社は、シリーズDラウンドのファーストクローズを実施したと発表。エクイティで167.2億円を調達したほか、デットファイナンスとして融資・与信枠を含む90億円を確保した。今回の調達により、累計エクイティ調達額は329.8億円となった。
新規投資家には、IMM Japan 日韓融合ファンド、SiteGround Capital、GX推進機構、日本政策投資銀行、JR東日本、Minerva Growth Partnersなどが参加した。既存投資家では、SMBCベンチャーキャピタル、京都キャピタルパートナーズ、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、大和企業投資、DBJキャピタル、三菱UFJ銀行が追加出資した。
デットファイナンスでは、三井住友銀行、京都銀行、三井住友信託銀行、みずほ銀行などが融資枠・与信枠を設定している。
京都フュージョニアリングは、フュージョンエネルギーの商用化に必要となるプラズマ加熱、トリチウム燃料サイクル、トリチウム増殖ブランケット、熱サイクルなどの基盤技術を開発するスタートアップだ。同社は特定の炉型そのものを開発するのではなく、さまざまな方式のフュージョン発電プラントで必要となる炉心外の基盤技術やエンジニアリングを手がける。
同社が進める「UNITYプログラム」は、日本、カナダ、米国の3拠点でフュージョンプラントの基盤技術を統合的に実証する取り組みだ。日本・京都の「UNITY-1」では、増殖ブランケットの非核的な挙動や熱サイクル、水素同位体抽出などの試験を進めており、2026年秋以降には高温ループからの発電や水素製造などの統合試験を予定している。
カナダでは、カナダ原子力研究所との合弁会社を通じて、実規模のトリチウム燃料システム「UNITY-2」を開発している。年内にトリチウムを用いた運転開始を計画する。米国では、オークリッジ国立研究所(ORNL)、米エネルギー省(DOE)と連携し、「UNITY-3」としてトリチウム増殖ブランケットのモジュール規模中性子照射試験設備の詳細設計を進めている。2028年末の完成を目指す。
また、プラズマを加熱する装置「ジャイロトロン」では、量産体制への投資を進める。ジャイロトロンは磁場閉じ込め型のフュージョン装置などで、プラズマの加熱や電流駆動に用いられる主要機器の一つだ。同社は世界のフュージョン関連プロジェクトから受注を積み上げており、今回の資金を活用して供給能力を高める方針だ。
今回調達した資金は、「UNITY」各拠点の開発やジャイロトロンの量産体制構築に加え、日本、米国、英国、ドイツ、カナダの各拠点での技術開発・事業開発に充てる。京都フュージョニアリングは今後、炉型に依存しない基盤技術の開発を進めながら、世界各地のフュージョン発電実証・商用化プロジェクトへの展開を拡大する方針だ。
画像:UNITY-3完成予想図。京都フュージョニアリングのプレスリリースより
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