株式会社XDeli

営業支援AIツール「リードブースター」を提供する株式会社XDeliは、プレシリーズAラウンドにおいて、PKSHA Algorithm Fund、ベンチャーラボインベストメント、個人投資家等を引受先とする総額1.4億円の資金調達を実施し、累計調達額が4.4億円となった。
同社は2021年4月に設立。創業当初はフードデリバリーの一括検索アプリを開発していたが、保有するスクレイピングやRPA技術を活かし、2024年より営業支援AIツール「リードブースター」へと事業を転換した。同ツールは、フォーム営業やメール営業における情報収集から文章作成、送信までのプロセスを自動化し、効率的なリード獲得を支援するもので、すでに複数の業種や自治体で導入が進んでいる。
代表取締役の高田 真彰氏は、フランス・リヨンにあるÉcole Hôtelière TsujiおよびChâteau Escoffierを卒業後、パティシエ・ショコラティエとしてのキャリアをスタート。その後、数社のITベンチャーを経て楽天グループに入社し、バックエンド開発やSaaS立ち上げのプロダクトマネージャーを歴任。2021年にXDeliを共同創業した。
業界全体としては、営業活動の自動化やデジタルトランスフォーメーション(DX)のニーズが高まりを見せており、特にAIに供給するデータの質と量が成果に直結する傾向がある。XDeliはその点で、独自に構築した情報収集とデータ成形技術を武器に、営業支援AIサービスの提供を進めている。
リード投資家であるPKSHA Algorithm Fundの海老原氏は、「各業界におけるデータベース作成の課題や煩雑さを解消し、アナログな営業活動のデジタル化を推進するXDeli社の取り組みを高く評価しております。代表の高田氏と周栄氏の卓越したリーダーシップとビジョンにより、同社は業界のデジタル変革を牽引すると確信しております。」とコメントしている。(一部抜粋)
今回の資金調達により、プロダクトの機能開発やデータベース領域のサービス拡充を強化し、営業支援分野でのAI技術の応用をさらに進める方針だ。
画像はXDeli プレスリリースより