株式会社リートンテクノロジーズジャパン

生成AIプラットフォームを提供する韓国のリートンテクノロジーズ(Wrtn Technologies, Inc.)は、シリーズBラウンドで総額110億円の資金調達を完了した。これにより、同社の累計調達額は約132億円に達し、韓国内のAIサービスプラットフォーム分野のスタートアップとしては初めて累計調達額が100億円を超えた。
※金額はすべて2025年3月31日現在 円/ウォンレート換算
今回のラウンドでは、米シリコンバレーのグッドウォーターキャピタルがリード投資家として新規参画し、既存投資家であるZベンチャーキャピタル、BRVキャピタルマネジメント、キャップストーン・パートナーズ、ウリベンチャーパートナーズ、スイジェネリスパートナーズ、アントラーも追加出資した。グッドウォーターキャピタルは、これまでにクーパン(Coupang)、カカオ(Kakao)、トース(Toss)などの韓国発デジタルプラットフォーム企業への投資実績を持つ。
リートンテクノロジーズは、2021年4月に設立された韓国のスタートアップ企業だ。同社が提供する「リートン」は、大規模言語モデル(LLM)を活用した生成AIプラットフォームである。ユーザーはキーワードを入力するだけで、文章や資料、画像を生成できる。「ChatGPT」「Claude」「SD3」などの最新AIモデルを無料かつ無制限で利用可能。韓国内では「App Store」や「Google Play ストア」のライフスタイル部門で上位を獲得するなど、高い評価を受けている。
サービス開始から1年10カ月で、累計グローバルユーザー数は370万人を超え、月間アクティブユーザー数も500万人を突破。キャラクターチャットサービスを中心に、2024年11月には月間売上1億円を記録し、12月には2億円を突破するなど、堅調な成長を続けている。
2023年にはCES2023で生成AIサービスとして初のイノベーション賞を受賞。同年5月にはMicrosoftやAWSなどが参加した「Generative AI Asia」を主催し、6月には世界経済フォーラムが発表した「テクノロジー・パイオニア2024」に選出されるなど、国内外から高い関心を集めている。
また、東京都が主導する海外企業誘致事業における第1号企業として選定され、2023年11月に日本法人「リートンテクノロジーズジャパン」を設立。日本市場への進出も果たした。
リートンテクノロジーズジャパン CEOのイ・セヨン氏は、「創業初期からリートンは、実験室の中のAIではなく、大衆と一緒に呼吸して生活する日常的なAIサービスを目指してきました。今後も大衆がより簡単で便利に利用できるAIサービスを高度化し、AI時代を代表する中心プラットフォームに成長していきます。」とコメントしている。
アジア発の生成AIプラットフォームとして、リートンがどのように展開していくのか、今後の動向に注目が集まりそうだ。
画像はリートンテクノロジーズプレスリリースより