スポーツ人材マッチングサービス運営するAscendersがシリーズAラウンド2ndクローズにて、総額2.3億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、日本郵政キャピタル、TOPPANホールディングスの2社。
同社は、トレーナーや栄養士、コーチ、マネージャーなどのスポーツ業界における専門職フリーランスと、選手やチーム、企業とマッチングするサービスを提供する。また、専門スキルを学べるサービスも展開している。さらに、スポーツ施設やジム、寮、アカデミーなどのスポーツアセットの運用も手がけており、スポーツ業界における課題解決に取り組む。
同社は橋本 貴智氏が2016年6月に設立。橋本氏は、八王子高校バスケ部でインターハイに3度出場した経験を持つ。早稲田大学社会科学部に入学し、在学中に起業。プロのバスケットボール選手である幼馴染からキャリアに関する相談を受けたことが大きな転機となり、スポーツ関連事業を行うAscendersを設立した。
2016年の設立以来、企業が所有するスポーツ施設などの運用を手掛けている。オーナーとなった企業には、同社が培ってきた人材プールやノウハウを活かして運用し、事業の売上は分配金としてオーナーに還元する仕組みだ。
2023年10月には、オーストリア・ブンデスリーガに所属するSKNザンクト・ペルテンとパートナーシップ契約を締結。2024年5月には、シリーズAラウンド1stクローズにて、第三者割当増資による1.3億円の資金調達を実施した。
今後も、スポーツアセットの運用を通じて、幅広い層がスポーツアセットのオーナーになれる仕組みを作り、新しいスポーツビジネス市場の拡大を目指す。今回の調達資金は、組織体制の強化やアセットマネジメント体制の構築、SPC(特別目的会社)やファンドの構築、M&A戦略の推進に充当する予定だという。
画像はAscendersプレスリリースより