出張検査で中古車オークションに新たな体験を

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KEPPLE編集部


中古車取扱事業者向けオンライン中古車オークションサービス「QCA」を開発するカーベース株式会社がシードラウンドにて、資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、クオンタムリープベンチャーズ、DRG Fundの2社。

今回の資金調達により、2023年3月のサービス正式リリース後の月間取引台数拡大を目指す。

中古車オークションのあらゆるコストを削減

QCAは、中古車取扱事業者向けに、出品からオークションへの参加、落札までオンラインで完結させることのできるサービスだ。

オークション会場への中古車の搬送や会場での下見をなくすために、QCAスタッフが出張して出品車両を細かく検査する。オンラインで中古車に関する取引を行うことで、買い手も売り手も、出品や下見にかかるコストを減らし、取引時間の短縮が可能になる。

サービスの基本利用は無料で、出品料や落札料などの手数料がかかる。取引規模が大きな事業者向けには、月額のサブスクリプションプランも提供する。

QCAは2022年6月にサービスの事前登録を開始。順調に事前登録社数を増やし、2023年3月にサービスの正式リリースを予定している。

今回の資金調達に際して、代表取締役 CEO ハニーフ アブドウラ氏、取締役 CTO 小島 匠平氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

出張検査によりオンライン化を実現

―― これまで、中古車オークション業界にはどのような課題がありましたか?

アブドウラ氏:従来の中古車オークションには、大きく3つの課題が存在しました。まず車両をオークション会場に搬入する際の出品コストです。会場では、実際に買い手が車両の下見を行いますが、買い手は同じ車種でも複数台の車両を下見することが多いため、下見にもかなりの時間を要します。そのうえ、発生する手続きがアナログで、時間のかかる構造になっているのです。
サービス紹介資料
これまでも、「競る」こと自体はオンラインでも可能でした。一方で、詳細な車両の状態確認を行うためには、会場へ足を運んでの下見が必要になるため、数百台規模を購入する貿易関係の事業者などにはかなり手間のかかる状況でした。

QCAでは、これまで手書きしていた出品情報をサービス上で登録し、後日当社の検査員が出張検査を行います。出張検査により詳細な車両情報をオンラインで確認できるようにすることで、出品や下見などのあらゆるコストをなくした中古車オークションの実現を可能にします。

サービス紹介資料
業界としても歴史があるため、オークションの構造を変えることは難しく、新しい仕組みを産み出すには障壁もあります。しかし、近年は急速にインターネットの普及が進み、中古車オークションをオンライン化するチャンスがあると考えています。実際にQCAの事前登録を開始してから、当初の目標以上に登録社数が増えており、オンライン化への需要を感じています。

―― QCAを始めようと思ったきっかけを教えてください。

アブドウラ氏:私の父が貿易に携わっていたこともあり、以前からオークション会場や業界は身近でした。大学卒業後、ヤフーでエンジニアとして働く中で、以前より関心のあった中古車オークションのサービスを自分で作ってみたいと思ったんです。そこで、ヤフー入社の同期であった小島に声をかけました。

小島氏:私もアブドウラも愛知県出身で、自動車に近い環境で育ちました。アブドウラのエンジニアリング能力は知っていましたし、業界やビジネスモデルについて話を聞くうちに共感し、CTOとして参加することに決めました。

中古車オークションに新たな選択肢を提供


―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

アブドウラ氏:主に人件費に充当します。当社のビジネスは出張検査をする必要がありますので、検査員がいないとビジネスとして成り立ちません。サービスを正式リリース後、しっかり売上を作るために検査組織の拡大を重要視しており、今年度中に、10名ほどの検査員を採用したいと考えています。

従来、オークション会場の検査員は職人レベルに熟練している方が多いです。私たちもしっかりと社内に検査ノウハウを蓄積していき、検査体制を強化します。

―― 今後の展望を教えてください。

アブドウラ氏:まずは3月のサービス開始後、初月の取引台数として100台、初年度中には月間取引台数として700台を目標にしています。数年以内に月間取引台数を40000台程度まで引き上げ、業界内で大手事業者と並ぶような立ち位置を目指します。

日本の中古車売買における出品票は内容が細かく読みにくいという課題もありますが、記載されている情報は国際的にも信頼性が高いです。当社メンバーは国際色も強いので、サービスモデルが日本で成功すれば、海外への展開も視野に入れていきたいと思います。

オフライン会場型のオークションもニーズはなくならないと思っています。そのため完全に代替するのではなく、既存のオークションと共存しながら、新たな選択肢としてQCAを提供していきたいと考えています。

小島氏:我々はヤフー出身というバックグラウンドもあり、IT企業による中古車オークションとしての立ち位置を考えています。提供する情報の質や情報量を、IT化を通じて高めていくことに重きをおき、事業を推進していきます。

カーベース株式会社

カーベース株式会社は、中古車取扱事業者向けのオンラインオークション『QCA』を運営する企業。 同社は、古物許可証を持つ中古自動車取扱事業者に特化した、オンラインオークションサービス『QCA』を運営する。ユーザーがスマホで中古車の出品登録をすると、同社のスタッフが出品店へ行き、出張検査や車体の撮影を行い、翌日にはオンラインでオークションに出品できるサービス。会場への車の陸送や、下見をする必要がなく、スマホでオークションの出品・入札が可能。

代表者名ムハメット・ハニーフ・アブドウラ
設立日2021年10月5日
住所愛知県名古屋市名東区上社2丁目218番地
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