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スタートアップの最前線に迫る!YouTubeチャンネル「スタセン!」がAIロボティクスの筑波大学発企業に潜入

こんにちは!ケップルが運営するYouTubeチャンネル「スタセン!(スタートアップ潜入チャンネル)」制作チームです。今回は、食料課題の解決を目指すアグリテックスタートアップのAGRIST株式会社を取材しました!
AGRISTは、農業用自動収穫ロボットの開発を手がけている企業です。ピーマンやキュウリの大きさをAIカメラで識別し、自動で収穫するロボットの開発に取り組んでいます。また、収量予測や栽培管理を支援するスマート農業システムも提供し、農業現場の人手不足解消や収益性向上の実現を目指しています。
今回の動画では、つくばにあるAI研究所オフィスに伺い、広報の大澤 彩美氏にインタビューしました。同社の開発する野菜収穫ロボットや今後の展望などについて詳しくお話いいただいています。本記事ではその内容の一部をご紹介します!
――開発技術・プロダクトについて教えてください。
大澤氏:私たちは「100年先も続く持続可能な農業の実現」をビジョンに掲げ、AIやロボット技術を積極的に活用しながら自社農場での運営に取り組んでいます。具体的には、収量予測のAIや野菜の収穫ロボットの開発を進めています。野菜の収穫ロボットについては、現在ピーマンとキュウリを対象にしたロボットの開発に注力しています。
――なぜ、ピーマンとキュウリの収穫ロボットを開発されたのでしょうか?
私たちの本社は宮崎県の新富町にあります。2017年頃、地元の生産者が集まって勉強会を開催していた中で、「ロボットを作ってほしい」という声が上がったことをきっかけに、2019年に会社を創業しました。その勉強会にはピーマンやキュウリの生産者が多く参加していたため、まず最初の取り組みとしてピーマンの収穫ロボットの開発に着手しました。
――開発ロボットの特長は?
私たちが開発する収穫ロボットは、収穫ハンドにはカメラが搭載されており、作物を自動で収穫します。手元のカメラからの映像をAIが解析し、作物の大きさから収穫の適期を判断した上で作業を行います。
特にキュウリは成長スピードが非常に速く、朝と夕方で大きさが異なることも珍しくありません。そのため、人の手での収穫は大きな負担となりますが、ロボットが人をサポートすることで、こうした負担を大幅に軽減することができます。
このロボットはレールの上を走行する仕組みになっており、大規模栽培を行う農場ですでに高所作業車や台車用のレールが敷かれている場合、そのまま導入できるのも大きな特長です。AIに学習データを蓄積させることで、収穫精度は年々向上していく仕組みとなっています。現モデルのキュウリ収穫ロボットの開発はまだ2〜3年ほどですが、今後4年、5年と時間を重ね、多くの農場データが集まることで、さらに精度が高まっていきます。
現在、私たちは新しいモデルのロボットを開発しています。2025年の夏頃には実際に農場の中で稼働できるようになる予定です。
――今後の展望は。
今後も技術の精度を高めることはもちろん、企業や自治体の皆さまと連携しながら、自社農場や関係農場を全国に拡大していくことを目指しています。そうした農場では、今回ご紹介したAIやロボットなどの先進技術を活用し、持続可能な農業の実現をさらに進めていきます。
また、農場で収穫した農産物については、ブランディングにも力を入れていきます。生産から消費者の手元に届くまでの流通の仕組みも含めて、新しい価値や仕組みをデザインしていきたいと考えています。
動画内ではインタビュアーであるケップル若手メンバーの「スタートアップハンターBob」が、実際にデモ環境でロボットが動いて収穫していく様子を見させていただいています。ぜひ動画でご視聴ください!
「スタセン!」次回は注目のエネルギー企業を取材します!ぜひお楽しみに!
Writer
「スタセン!」制作チーム
ケップルが運営するYouTubeチャンネル「スタセン!(スタートアップ潜入チャンネル)」制作チーム。注目スタートアップ企業に潜入取材し、その開発技術やサービス、企業の魅力を紹介する。
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