熟練者の設計ノウハウをAIで蓄積・活用──AIONA、1.4億円調達

熟練者の設計ノウハウをAIで蓄積・活用──AIONA、1.4億円調達

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製造業の設計業務を支援するAIエージェントを開発するAIONA株式会社は、第三者割当によるJ-KISS型新株予約権の発行と融資により、総額1.4億円を調達したと発表。ON&BOARDをリード投資家とし、GxPartners、クレストスキルパートナーズ、みずほキャピタルが引受先として参画。あいち銀行とみずほ銀行から融資を受けた。

AIONAは、製造業向けAIエージェント「REVY(レビー)」を開発している。製造業の設計業務で蓄積された技術文書や図面などをAIで活用し、過去の設計情報の探索や整理、確認などを支援するサービスだ。品質機能展開や既存設計の流用、設計上のリスク分析、図面の確認などの設計業務を横断的に自動化・支援する。

製造業では、熟練技術者の引退や人手不足が進むなか、個人の経験や記憶に蓄積された設計ノウハウをどのように引き継ぐかが課題となっている。設計では、過去の不具合や製品開発の経験を踏まえた判断が必要になる一方、その背景が文書などに十分残されず、個人に依存するケースもある。

AIONAは、技術文書や図面に加え、AIとのやり取りから生まれた判断や理由をナレッジとして蓄積し、設計業務で再利用できる仕組みの構築を進めている。

同社が掲げる「AI駆動設計」は、設計そのものをAIに任せるのではなく、AIが過去の技術文書や図面から判断に必要な情報を整理し、設計者が最終的な判断を行う考え方だ。今後は、「REVY」の対象を個別の設計業務から設計プロセス全体へ広げる構想だ。

今回調達した資金は、主に開発体制の強化に充てる。今後約1年間を体制構築の重点期間とし、プロダクト開発を担う人材や組織を拡充するとともに、「REVY」の機能開発と製造業各社への導入を進める方針だ。

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