転倒骨折リスクを“環境で減らす”──Magic Shields、総額12.8億円調達で「ころやわ®」を全国へ

転倒骨折リスクを“環境で減らす”──Magic Shields、総額12.8億円調達で「ころやわ®」を全国へ

xfacebooklinkedInnoteline

転倒骨折リスク低減のための緩衝フロア・マット「ころやわ®」を開発・販売する株式会社Magic Shieldsは、シリーズBラウンドで第三者割当増資による10.3億円と、金融機関2行からの融資2.5億円を合わせ、総額12.8億円を調達した。

エクイティではWPower Fundがリード投資家、JICベンチャー・グロース・インベストメンツがコリード投資家を務め、Carbide Ventures Fund I, L.P.、ヒューリックスタートアップ、みずほキャピタルが参画。デットは静岡銀行と浜松いわた信用金庫から、無担保・無保証で調達した。

Magic Shieldsは、転倒時の衝撃を吸収しつつ通常の歩行を妨げにくい「ころやわ®」を医療・介護現場向けに提供するスタートアップだ。従来の転倒対策が動作制限によって安全性を確保する発想だったのに対し、同社は「歩ける環境を守りながら骨折リスクを減らす」アプローチを掲げる。病院や介護施設、在宅介護などで導入が進み、2026年4月時点の導入施設数は1600件を超えるという。

高齢化の進展に伴い、病院や介護施設での転倒骨折は大きな課題となっている。要介護化やQOL低下につながりやすく、医療費・介護費の増加や現場スタッフの負担増にも直結する。離床や歩行を積極的に促したい回復期リハビリテーション病棟などでは、とりわけ安全性と自立支援の両立が求められる。

ころやわ®は、転倒時の衝撃を緩和して骨折・外傷リスクの低減を図ると同時に、歩行を妨げにくい設計により日常生活動作の維持や身体拘束の緩和にも寄与する。見守り不安や介護負担の軽減につながる点も評価されている。

今回の調達資金は、機能拡充や新ラインナップ開発などのプロダクト開発に加え、生産開発・営業・医療介護福祉領域の専門人材の採用、全国の病院・介護福祉施設への導入拡大、マーケティング強化に充当する方針だ。

今後は国内での導入拡大に加え、海外展開も視野に入れる。転倒を抑え込むのではなく、転倒しても重大なけがにつながりにくい環境を整えることで、医療・介護分野における新たな安全インフラの構築を目指す。

新着記事

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

ケップルグループの事業