求められる海外投資家の呼び込み、IPO後の成長事例示せるか──ジャフコ グループ沼田氏

本記事では、株式会社ケップルが独自にアンケート調査したレポート「スタートアップ情報収集におけるアンケート調査報告書」の内容を基に、スタートアップ投資に取り組む事業会社やCVCの情報収集における現状について触れる。調査結果の詳細な情報を含む内容は、本レポートをダウンロードすることで閲覧が可能だ。
KEPPLE REPORTをダウンロードすることで以下の情報をご覧いただけます。
・スタートアップ投資関係者(事業会社・CVC)の情報収集における課題やニーズ
・スタートアップ企業に関する情報収集方法の傾向
・スタートアップ企業の情報で特に重視しているポイントの傾向
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近年、政府によるスタートアップ支援施策の後押しもあり、事業会社やコーポレートベンチャーキャピタル(以下、CVC)によるスタートアップ投資金額が増加している。日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)によると、2022年度の国内スタートアップの資金調達額は8774億円となり、この10年間で10倍以上に成長を遂げた。
しかし、国内におけるスタートアップ情報源は欧米と比べるとまだ少ない状況であり、スタートアップ情報収集における課題を抱えている企業の担当者が多いのではないかと考えられる。そこでこのたび、ケップルはスタートアップ情報収集における課題やニーズを明らかにすることを目的とし、独自調査を実施した。
調査期間:2023年9月〜 10月
調査方法:インターネット調査(Web上のアンケートフォームより入力)
調査対象:スタートアップ投資を行う事業会社・CVC 約2000社
※スタートアップデータベース「KEPPLE DB」より抽出
回答数 :54社(1社1回答にて調査を実施)
回答協力企業(一例):味の素株式会社、株式会社オークファン、戸田建設株式会社、中国電力株式会社など
● 90.7%の企業が情報収集に課題。必要情報を得るための情報源の目利きや人材不足への課題が浮き彫りとなった。
● 投資の目的については「戦略的シナジー」が最重要であるものの、「財務リターン」「M&A」を目的とする企業も一定数見られる。
● コンピュータ・ITサービスを筆頭に、環境・エネルギー関連などに関心が集まる。
● スタートアップ企業情報においてもっとも重視されているのは、「事業モデル・収益性」。
● 国内外のマーケットトレンド情報が役立つと考える企業が多く、類似企業や業界レポートもニーズがある。より効率の良い情報収集が求められている。
「戦略的シナジー」が最重要であるものの、「財務リターン」「M&A」を目的とする企業も一定数見られる。
Q. 投資活動の目的について教えてください。(複数回答可)
■財務リターンと戦略的シナジーの二つの選択肢のみに着目すると、両方を挙げた企業は43%、戦略的シナジーのみは44%、財務リターンのみは11%であった。事業会社の投資活動においては、戦略的シナジーが最重要であり、財務リターンを志向する企業は半分程度と意見が分かれた。
■M&Aを投資目的に据える企業が33%と一定数存在する。M&Aを投資目的に挙げた大半の企業が戦略的シナジーも挙げており、マイノリティ投資のみでは戦略的シナジーを生み出す上で不十分と考えている可能性がある。
もっとも重視しているのは、「事業モデル・収益性」
Q. スタートアップ企業の情報で特に重視しているポイントは?(複数回答可)
■事業モデル・収益性が最も重視されており、投資判断にあたって、事業の仕組みに関する考察を深めていると思われる。
■代表者やチームメンバー、ビジョン・戦略など企業の定性面が重視される一方、バリュエーションや財務状況などの定量面は前述の定性面よりも重視されない傾向がある。
■出資先VCファンドなどからの情報提供が主要なスタートアップ企業の情報源となっている一方、「他の投資家の出資状況」は上位にランクインしていない。スタートアップ企業の情報を確認する際には、自社や投資家との関係よりも、スタートアップ自身の定性情報に着目しているように見られる。
90%を超える企業が情報収集に課題。必要情報を得るための情報源の目利きや人材不足への課題が浮き彫りとなった。
Q. スタートアップ企業の情報収集において課題に感じていることは?(複数回答可)
■ほとんどの企業が何かしらの課題を感じており、自社の人材とスタートアップ企業情報の収集に関連する内容がメインである。スタートアップ投資が拡大する一方で、マーケットにおけるキャピタリスト不足が課題としてありそうだ。情報の収集については、SNSなどの情報の流通経路が増え、情報が乱立する中で適切で信頼に足る情報を見極めるのに苦労しているのが浮かび上がる。
国内外のマーケットトレンド情報が役立つと考える企業が多く、類似企業や業界レポートもニーズがある。より効率の良い情報収集が求められている。
Q. 今後どのような情報があれば投資活動に役立つと思われますか?(複数回答可)
■国内、海外ともにスタートアップマーケットトレンド情報がスタートアップ企業情報よりも上位にきている。スタートアップ投資に際して、企業単位のボトムアップ・アプローチだけでなく、市場全体の流れを踏まえたトップダウン・アプローチを追求する動きがある。
■国内情報だけでなく、海外情報も求めている企業が6割程度となった。注目企業の類似企業や業界レポートなども半数を超える企業にニーズがあることがわかった。
(KEPPLE DBでは、類似企業情報や注目領域の業界レポートなどを提供中)
今回のアンケート結果では、スタートアップ投資に取り組む企業の情報収集において情報源や人材の面から課題を抱える企業が多いことが明らかとなった。各企業がさまざまな情報源を利用する中で、より効率のよい情報収集の方法を模索していることが窺える。
国内のみならず、海外情報や業界動向などの収集ニーズも高まっている中で、今後は必要情報に最短ルートでアクセスできる情報源や、対応にあたる人材の育成が求められている。
本調査レポートでは、上記内容以外にも投資活動歴や投資ステージ、現在のスタートアップ情報収集源など、さまざまな項目の調査結果をまとめている。より詳細な情報に関心のある読者はぜひご覧いただきたい。
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