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補助金申請の課題を解決、目指すは中小企業DX

補助金支援DXサービスを提供する株式会社Staywayは、2030年までに全国47都道府県に支援拠点を設置する「47都道府県ローカルスタートアップ戦略」を本格始動する。
「補助金クラウド」は、国や自治体により複雑に散在する補助金情報を収集・一元化し、中堅・中小企業のニーズに応じて情報提供や申請支援を行う補助金DXプラットフォームである。金融機関や士業、事業会社などとの連携を通じて、補助金を活用した成長機会の平等化を目指している。「前ほじょくん」は、採択された補助金の支払い前に資金を調達できるサービスで、中小企業のキャッシュフローを支援する仕組みとなっている。
同社は2023年3月に本社機能を東京から大阪に移転し、関西圏では地域金融機関との連携を進め、2024年5月からの1年間で約300社を支援、採択補助金総額は累計400億円に達した。さらに、現地採用は2023年2月時点の0名から2025年5月には11名へと拡大し、福岡・仙台・名古屋にも拠点を展開している。
今回、Staywayは2026年までに札幌・新潟・長野・静岡・北陸・京都・神戸・岡山の8拠点を新設。すでに神戸・岡山を2025年6月に開設、新潟も2025年9月にオープン予定である。そして2030年に全国47都道府県すべてに支援拠点を設ける計画だ。
同戦略により、都市部と地方の支援格差を是正し、地方企業にも都市部同等の補助金支援品質を提供。地元金融機関や士業と連携し、地域に根ざした伴走体制を整える。
2024年7月にはシリーズBラウンドで約2.5億円を資金調達し、中堅・中小企業のデータプラットフォーム構想や人材採用の強化を進めている。
また、2025年6月には神戸経済同友会に加入し、地域金融機関との提携(みなと銀行・神戸信用金庫)を通じて、神戸地区の中小企業支援網を強化した。Staywayは、Deloitte出身の公認会計士などによるプロフェッショナルファームとして、補助金DXのみならずM&AアドバイザリーやIPO支援なども手がけ、地域金融機関や士業との連携を軸に全国展開を加速している。
今後、全国47都道府県で展開される拠点を通じ、地方企業の資金調達や成長を支援し、地方創生・地域経済活性化に寄与する体制を強化していくとみられる。
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