株式会社I’mbesideyou

メンタルヘルスケアサービスを展開する株式会社I'mbesideyouは、グローバルエンジェルラウンドの1st Closeとして、エンジェル投資家等から3.6億円を調達した。
今回の資金調達には、コルクの佐渡島庸平氏、KLabの真田哲也氏、NSV Wolf Capitalの柴田尚樹氏、morichの森本千賀子氏、新規事業家の守屋実氏などが参加している。
同社は2020年6月に設立され、AIと人間の力を組み合わせたメンタルヘルスケアサービスを提供している。2024年後半には、米国カリフォルニア州でインド人移民向けのサービスを開始し、毎月数百人が専門クリニックのセラピーを予約している状況だ。
また、セルフケアアプリ「TheraWin」では、AIによる感情チェックや24時間の対話サポートを提供するほか、文化的背景と言語に配慮したセラピストとのマッチング機能も備えている。
代表取締役社長の神谷 渉三氏は、大学卒業後、NTTデータへ入社し、新規事業開発や国際展開、M&A業務などを経験。その後、世代間交流を目的としたサービス「Nei-Kid」や、学生向けのオンライン起業家教育プログラム「TimeLeap Academy」を立ち上げた。2020年にI'mbesideyouを創業し、SXSWファイナリストやEntrepreneurship World Cup Top40に選出されるなど、グローバル市場でも評価を受けている。
神谷氏は、「私たちの取り組みは、いま、実際に人を救っています。それが何よりも価値のあることだと思っています。資本主義の中で人を救う営みを世界規模でスケールさせていくことはとても難しいのですが、全力で取り組み、実現させていきたいと思います。」と語った。(一部抜粋)
米国の移民向けメンタルヘルスケア市場は、セラピー分野だけでも約3兆円の規模があるとされる。一方で、インド人移民の言語や文化的背景を考慮した支援体制の整備は依然として進んでいない。I'mbesideyouは、AIを活用してサービス提供の効率化と個別最適化を進めることで、対応の幅を広げていく構えだ。
今回の資金調達を通じて、AIの最適化技術と人間の専門性を融合させ、文化や育った環境の違いに寄り添った、よりパーソナライズされたメンタルヘルスケアの提供を目指す。
画像はI'mbesideyouプレスリリースより