SORABITO株式会社

建設機械レンタルのデジタル化を推進するSORABITO株式会社は、ENEOSイノベーションパートナーズ、ゼンリンフューチャーパートナーズ、インスパイアを引受先とする第三者割当増資および株式会社日本政策金融公庫からの融資により、総額約10億円の資金調達を実施。これにより、累積資金調達額は約47億円に達した。
同社は2014年5月に設立され、建設現場に必要な資機材の調達・稼働管理を最適化するサービスを開発・提供している。主力製品である「i-Rentalシリーズ」では、建設会社からのレンタル注文をオンライン化する「i-Rental 注文」や、建設機械の点検業務をペーパーレス化する「i-Rental点検」などを展開。また、建設会社向けのサービスとして提供する「GENBAx点検」は、建設機械の始業前点検のほか、設備や足場の点検、安全点検などあらゆる点検表をペーパーレス化し、全国の建設会社で導入が進んでいる。
代表取締役の博多 一晃氏は、メリルリンチ日本証券に入社し、投資銀行部門にて国内外の多数のテクノロジー企業に対するM&A、資金調達の助言業務に従事。建機や建設業界の可能性の大きさに興味を持ち、2017年にSORABITOに入社。CFO・事業部門責任者・プロダクト部門責任者を経て、2018年より社長に就任している。
建設業界では、労働力不足や高齢化、資機材の効率的な運用が課題となっており、デジタル技術を活用した業務効率化が求められている。SORABITOのようなサービスは、業界全体のDX推進に寄与するものとして注目されている。
今回の資金調達により、必要な機械を適時に最適な場所から借りられる仕組み「はたらく機械のエコシステム」の構築を推進していく計画だ。新たに株主となったENEOSイノベーションパートナーズやゼンリンフューチャーパートナーズとの協業を通じて、ENEOSが持つ顧客接点、ゼンリンの位置情報などを活用し、さらなる価値創造を目指すとしている。